17・若者にまかせるな！

　先日、仕事の参考としてCoccoが出ているNews23を観ていました。（私は、数字の分析をするのがメインではありますが、音楽の場合、視聴率よりも感動度の方がヒットとの相関性が高いので、単に視聴率データを眺めていても真実に近づけないのです。だから、出来るだけ多くのアーティストのメディア露出やLIVEやそれに触れているファンの反応を直に体験するようにしています。）
　そうすると、件の沖縄問題について、キャスターの方が「これからは若い世代の方にも受け継いでもらわないと」ということをおっしゃっていて、あぁこの言葉は昔、とっても言われたくない言葉だったなぁと思い出しました。私が、遠い昔、科学者の端くれだった若い頃、よく上司とか大学教授とかに「これより先は若い人にもやってもらわねば」と言われて、その度に苦笑していました。

　当時の私は・・・自分はそれなりにやっている。ただ、その答えに向けて成果が出ていなかったり、考え方自体が未熟だったりで、そう見えるだけだ！と心の中で反論していました。しかも、何より自分よりも頑張っていないように見えてエスカレーター式にポストをどんどん埋めていっただけの人生の先輩方にはそんなこと言われたくないやと、考えていました（今から考えればなんと生意気！）。多分、これは今の若い方々でも、無気力とか無感動とか言われているけど、情報が氾濫し、選択肢が多様化しているからこそ、一途に進んでいないように見えるだけで、本当は、かなり前を進もうとされていると思います。

　・・あれから15年近くが経ち、私はもうすっかり若くなくなりましたが（爆）、自分がさんざん言われてきたからこそ「若い人にまかせよう」なんて言葉は自分の弟子には言いたくないですし、何より私自身もまだまだ人生の勉強段階で、自分のバトンを人に譲れそうにはありません。逆に、若い方がどんなエンタテインメントに興味があるのか教えてもらうこともしばしばです。私が、実年齢よりも随分と若く見られるのはこういったことがあるかもしれないですね。女性の皆さん、どうぞご参考下さい。（微笑）

　ということで、中年以上の皆様、是非とも想いは「若い人にまかせる」ことなく、共有しながら前を進んでいきましょうね。