T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

218・バネに、羽根になりますように

 ここのところ、大津いじめ問題が巷で騒がれている。こうして、数日間、音楽ネタでハイテンションに綴ってきたが、心の中ではずっとずっと、やりきれない気持ちが渦巻いている。被害者のご家族を思うと、本当にいたたまれない。

 私の身内にもイジメ問題があった。しかし、例のごとく、加害者の親にPTA役員がいるとか、何十人に金品を渡させられていて加害者意識が薄いとか、最初は遊び友達だったので判別がつきにくいとか、そちら(=ウチ)は商売をやっていて影響があると大変でしょとか、とにかく生温く終わらせようとしたあいつらの体質。もう何十年も前から同じなのだ。思い出すだけでも、色々と悔しい想いがこみ上げてくる。また、私自身、20才そこそこだったことで、その鬼畜どもに子ども扱いされたり、実際に主張の仕方が下手だったり、今から考えてもその無力さに苛立ってくる。

 しかし。あの悔しさがあったからこそ、今でも「生温いマジョリティー」に抵抗する心がより顕在化したとも思えるし、私のこの程度の能力なのに、意外と良い出会いに恵まれているのも、その時の辛さの分、誰かが情けをかけ幸運をもたらしてくれているようにも思える。もし、現代のようにインターネットが発達していたら、今以上に早合点だった私は、きっと加害者の名前をネット上に書き散らして、互いに傷を深める方向で泥沼化していたかもしれない。相手は、多数で強力な布陣があっただろうし、別の問題にすり替えて、こちらを責めていたかもしれない。そう考えると、私自身はもう十分報われているのだから、色々な形で報われきれずにいる人に手を差し伸べるように生きなければ罰が当たるようにも感じた。

 もし、今、実生活での苦境や、ネット上の誹謗中傷(これについては、私も「1 VS 多数(しかも匿名)」という実体験が何度かあるので、またいつか書いてみたい。)などに悩んでいる人がいれば、どうか今は力を蓄えながら、生き抜いてほしい。腐れ外道のために、人生を抹殺されるなんてとても悔しい。いつか、その経験がバネに、そして夢へと導く羽根になりますように。