T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

236・人の選曲は心に添って

CD棚を整理していたら、12年前にプライベートで作ったCD-Rが出てきた。全く記憶にないが、手書きの文字は間違いなく自分のものだ。

タイトルに『中島みゆき エール!セレクション』とあり、曲目は次の通り。

1.時代
2.五才の頃
3.杏村から
4.時刻表
5.海よ
6.泣きたい夜に
7.風にならないか
8.ローリング
9.泣かないでアマテラス
10.夜曲
11.結婚
12.EAST ASIA
13.永久欠番
14.バラ色の未来
15.歌姫

うーん、好きな曲も多いのだけれど、「これが“エール”??」と我を疑うような選曲がちらほら。今ならば自らを鼓舞しようとガムシャラな作品を推すはずだが、この時は「そのままでいいんだよ」的な曲が多くて、正直ものすごい違和感。多分、今作るとしたら「ローリング」「時代」「EAST ASIA」を残してあとは全く別物になりそう。(ちなみに、01年以降で好きな中島みゆき作品は「重き荷を負いて」「背広の下のロックンロール」「あのバスに」「銀の龍の背に乗って」「小さき負傷者たちの為に」などなど。やっぱり以前と違うなぁ〜。)

考えてみたら、この時は、転職を考えるほど、最も自分の存在意義に悩んでいたのかも。しかし、この年からアンケート分析がレギュラー化したり、年末から日経エンタ!のWeb版で連載が始まったり、翌年に河合奈保子BOX用の執筆依頼があったりして、それで実際に夢が叶い出して好みが変わっていったようだ。そう考えると、人それぞれの好みを知るには、音楽的な良し悪しよりも、各人の背景に寄り添うことが大切なんだとあらためて思った。