T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

341・新作に酔える喜び

MUSICMAN(初回生産限定 “MUSICMAN” Perfect Box)(DVD付)

ブログでLIVEの評判などをチェックすると、

桑田佳祐は、あまりにビッグになりすぎて、昔のようなハチャメチャな演出がなくなった

とか

中島みゆきは、演劇じみた歌い方になってしまい、昔のようなか細い歌声がなくなった

と、ベテランファンが嘆いているのをちょくちょく見かける。

まぁ、言いたいことはわかるけれど、桑田さんにしても、相変わらずトンデモない下ネタをいきなり連発したり、年末までのツアーでも、西城秀樹YMO、ユーミソ、山下達郎などの音楽がネタとして出てきた時、爆笑の渦を巻き起こし、その興奮のまま「波乗りジョニー」のイントロが流れる構成なんて、なんと華麗なマジックなんだ!とも思うし、

みゆきさんにしても、昔よりはすごんだ歌い方が多くなったけれど、今でも弱者の立場からか細い声も使えるし、特に、今回のツアーは「ピアニシモ」の歌のように、抑えつつも感情的に歌うシーンも多数見られた。

しかし、桑田さんの照明やスクリーンも同期した上でのサプライズを本当のサプライズじゃない と言うのならば、もうそれ以上反論しないし、またみゆきさんも100%ピアニシモで歌ってこそ中島みゆき だというのなら、どうぞご勝手にと思う。

そんなファンの方に比べると、自分は心から新しい作品やLIVEを楽しめて、なんとラッキーなんだろうと、あらためて思った。勿論、それぞれに思うこともあるが、総合的には5ツ星レベルで楽しめている。私が、ちょっと自分は合わないな、というアーティストは自ずとCDやLIVEから遠ざかって、時には忘れてしまっていることなんてあるほどだ。それは嫌いとか劣っているとかではなく、それぞれに好みが合わなくなったのだなと思っている。だから、新作はどれも心から待ち遠しく、(大袈裟だけど)その積み重ねが生きる希望に繋がっていると思う。