T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

442・中途半端な(笑)元・理系

LOVE OR NOTHING(紙ジャケット仕様)

最近、自分よりちょっと年上のオジサン(私も相当ジジイですが(笑))のお話で、子どもが大学に入ったという話をよく耳にするようになった。

その際、
「自分はA大学なのに、うちのはB大学に入ってよく出来た子だ」
(今回の場合、偏差値や社会での知名度が、(A大学)<(B大学))

なんて会話が多く、本当に心から誇らしげなんだけど。。。

勿論、子どもが成長するということはとても喜ばしいので、私としてはそこだけ自慢してくれればもう十分親もお子さんも素晴らしいと思うのに、あえて偏差値部分を強調されるとどうも腑に落ちない。だって、40代〜50代前半の人が難関大学に合格するのと、現代の受験生が同大学に合格する難しさは、正直比べられないと思うから。少子化が進んでいるのに、相変わらず募集人数は多いまま(下手したら、80年代より多い)なんだもん。浪人生がめっきり少なくなって大手予備校が相次いでなくなるニュースもあるのに、その部分、もう少し冷静に見れないものかな〜と思う。
でも話の腰を折りたい訳じゃないから、そういう会話を耳にしても私は口をはさまない。ただ、皆どう感じているのかは気になる。

話変わって、先日、SNS上で様々な人が「佐賀県が秋の旅行で行きたい県でダントツ!」なんてニュースを拡散していたのだが、全都道府県を見ている私からすれば、いや、佐賀は確かに豊かでのどかでいい所だけど、さすがにそれはない(もしダントツなら、激混みのはず)と、怪しく思いニュースのソースを辿ってみたら、なんのことはない、昨年と比べた“上昇率”が高い県1位だったのだ。それでも、SNS上では

「やっぱり佐賀はいいとこだもんね〜」

とか平気でコメントしているのを見ると、はて、この人たちは、本当にそれを信じて話を進めているのか、それとも何も考えず適当に相槌を打っているのか、とそこでのルールが分からなくなって、あえてそれ以上話の輪に入らなかった。

ただ、こういうのは大学〜大学院〜最初の理系での会社の時は、ごく普通に、何の嫌味もなく誰かしらその矛盾に気付いて、ツッコミを入れていたな〜。(しみじみ)

とはいえ、私はその理系の環境が合わなかったので、ドロップアウトしたのだから、そこともまた異なる感覚なのだが。

そう考えると、本当に理系的でありながら理系に馴染めなかった中途半端な存在、だけどそんな漂流者だからこそ、変わった仕事ばかりいただけるのかな〜とも思える。だから、今は結果オーライで受け止めるようにしている。

この宙ぶらりんな存在で思い出したのは、『LOVE OR NOTHING』収録の「風にならないか」。

降りかかる火の粉と 降り注ぐ愛情を
 決して間違わずに来たとは言えない

この2行がずっとずっと胸に響いています。