１・人生に無駄などない

　記念すべき1発目は、私の21世紀に入ってからの座右の銘

“前を向いている限り、人生に無駄などない”
を取り上げます。

　私は、音楽業界で自分らしい仕事が出来るようになったなぁと思ったのは、2001年くらいなんですね。

　今の仕事は、
１・音楽を沢山聴いて、世の流れを把握する
２・膨大な量の数字やその変化を見つめ、考察する
３・できるだけ分かりやすい文章で、それを説明する

という3本柱で進めているのですが、それらが結実するまで随分と時間がかかったのです。大学院に行っていたり、化学メーカーに勤めていたりした時は、音楽クレイジーな私を見ては、
「そんなことして一体なんになるの？」

と本当に多くの人に言われてきたし、また、音楽業界に転職してから、数字の分析に長けている私をみては、ギョーカイ内の人から

「そんなの知らなくても仕事はできるよ」

と苦笑されてました。また、ゴリゴリの理系の業界から、ユルーイ音楽業界に転職したもんだから、異なる業界での専門用語を見聞きしては、

「より多くの人に伝えるための言葉って難しいなぁ・・」
と頭を打ってきました。だけど、人より音楽を聴くのが非常に好きで、人より数字を見てはその要因を考えるのが人一倍好きで、そしてそこから得られることを少しでも多くの人に理解してもらおうと努めたことが、幸運なことに仕事として成立するようになったのです。

随分長い道のりではありましたが、その時初めて、
「前を向いている限り、人生に無駄はないなぁ」
と実感しました。

今、日中の職業と、家に帰ってからの趣味とで、得意なものが大きく乖離していて悩んでいる若い方も多いと思います。ですが、自分を信じて道を極めれば、いつか自分のモノになると思います。私自身、言われるのが辛いことも多いので、安易には「頑張れ」とは言えませんが、自分の能力をどうぞ信じて自分の得意な部分を伸ばして、人生を楽しんでいけばいいと思いますよ〜。