T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

7・坂道を登れば次の答がある

 私が東京(というか首都圏ですね)に出てきて最初に住んだのは横浜の青葉区というところでした。青葉区はその名の通り、青葉が茂っている場所が多く、ふるさと村なんてのもあるし、山沿いには「タヌキ出没注意!」なんて看板があるし、私が住んでいた藤が丘も含め、もう小山とか丘とかがいっぱいで、自転車を立ち漕ぎしても進まないような所が非常に多いのです。港町・ヨコハマなんてイメージはぶっ飛びました。
 それで、私が当時住んでいた社員寮は閑静な丘の上の住宅地にあったので、会社の帰りは大抵歩いて坂を登る必要がありました。その坂というのが非常に急で「登るぞ!」と意識をしなければなかなか前に進まないのです。入社当時は全然気づかなかったんだけど、ある時期から仕事が思うように進まなくなり、この坂道がきつく感じ出したのです。(当時は基礎研究をしていたので、簡単に答など出ないんですが、やはり早く一人前になろうと焦っていたのだと思います。)元来、私は悲観的な性格だったので(苦笑)、心配事をしていると余計に登れなくなりました。でも、そんな時でもいつもの倍以上時間がかかることなんてない。やっぱり歩いて登る自分がいました。それで、ある時期から

「物事がうまくいかない時は、坂道を登るのにも気力が要る。
だけど、坂道を登って今日帰宅したということは前に進もうとして答を見つけようとしているのだ。」

と思うようになり、前日、上司に叱られていた時は翌日こちらから謝ったり、なるべく多くの仲間に相談したり、と自分から動くように決めました。なんたって、昨日の坂を登って生きようとしたのだから、その自分を無駄にしてはいけない、と。もちろん、答なんてそうそう見つかるもんじゃないんだけど、そうやって前に進むことがもう答になっているんじゃないかなと思います。これは坂道に限らず、ふだん通勤されている方でも、ブログで自己表現をされている方でも、そうやって前を向いて動いた自分自身を励みにすれば、仕事も恋愛も前を向いて動き出せると思います。

 ということで、今日はあの坂道を思い出して書いてみました。それにしても、本当に坂が多い街でした・・。