T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

39・“嘘”の中の“実”探し

 今日は、5月頃に取材をお願いした日経Business Onlineの記事が掲載されたことで、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20070829/133490/
うちのようなサイトにたくさんの方がいらしているようです
。(でも、記事はMALさん他ファンの方々のブログ
http://mal.cocolog-nifty.com/antena/2007/03/post_2889.html
も大きなキッカケになっているようですね。ご支援有難うございます!)アクセス解析をしてみると、流石、ビジネス・サイトの読者様、企業から多数いらしていて(仕事中、こんなとこ来て大丈夫っすか?併せて、カム・フラージュ画面のご準備を(笑))、しかも、その後、いつもの音楽ファンなら女性アーティスト周りをご覧になるのに対し、今回は「私の職歴」のページや、「普段のマーケティング分析」のページを巡っておられるようで。これらを総合すると、これまでと異なる人にも作品を知ってもらえたのかなと嬉しく思います。これで、紙ジャケなど周辺の復刻状況が更に進みやすくなれば。

 ちなみに、数日前調べていただいたアルバム累計売上TOP5は、ファンタジー/飛行船/あおぞら/I WON'T BREAK YOUR HEART/恋人たち でした。『恋人たち』は(東京)中日スポーツさん&ワイドスクランブルさん(これも東中さんにお願いしました。)効果でグーンと伸びました。今回の記事の通り、どれも売れているのですが、結婚直前の作品わがまま/よくばり/Me too がややペースダウンしてるような・・・。Amazonでも、9/14現在、ここ4〜5日売れてない様子(もし動けば、確実に記事の効果です!)が見てとれるので、更に押し上げたいですねぇ。私も広めるよう頑張りますが(えぇ、またページを作りますとも!)、皆様もまだお聞きでなければ、どうぞお試し下さい。一言でいうと、全般に大人なヒロリンが堪能できます。


 それにしても、昨日寝る前にふとこんなことを考えていました(以下、(切なくないけど)モノローグ)。

 なぜ自分はいつも“期待されていないけど良いモノ”とか“当時は売れなかったけど、今でも素晴らしい作品”とかに心惹かれるんだろう。しかも、自分で勝手に惹かれて喜んでるだけならまだしも、「どうすれば、人々の持つ先入観をやんわりと覆して、理解してもらえるか」とあれこれ考えて、しかも妄想で考えてるだけならまだしも、それに基づいて行動してしまうのだろう。本当にタチが悪い。もし、これで自分が女性だったら「あの人、皆からは悪い奴だと言われるけど、ホントはとってもいい人なのよ」とか言ってズルズルと付き合い続け、更になんとか働いてもらおうと励まし続け、そのうち逆ギレで「てめぇもグルか」とボコボコにされ、挙句の果てに全財産持ち逃げされるという最悪のパターンではないか(笑)。

 特に、趣味の音楽の部分では、昔からそう。中島みゆきについて「えー、暗いなぁ」などと黒魔術一色で語られていた時代に、「中島みゆきポップソング・セレクション」などというカセットを作ったり、河合奈保子と口にするだけで、鼻の下が伸びてニターリと笑う殿方が多いなか、音楽性をアピールするサイトを作ったり(ド素人時代の恥ずかしい文章だったのだが、これを機に執筆の依頼が始まることに)、中村美律子でも「河内おとこ節」の一発屋でしょ?みたいに言われる度に、「歌謡浪曲瞼の母』」のような19分の大作を教えてあげたり、かかりそうなラジオ局を徹底的に調べてリクエストしまくったり・・・・と、冷ややかに見れば、もの凄く無駄な努力をしている(苦笑)。

 例えば 竹内まりやはカリスマ主婦で間違いない、聖子ちゃんは永遠のアイドルで全て神曲天童よしみは紅白のトリで天下取るで!みたいに言って楽しんでいれば、何の苦労もないのに(ちなみに、私この方たちのCDもいずれも10枚前後持っていて、それぞれに好きです。)、なぜ圧倒的な先入観のある方ばかりを選んでしまうのか・・・。他方、たとえ有名な作家が作った楽曲でも、音痴系の人(アイドルに限らずシンガーソングライター系でも容赦なし)が歌っている限りは、それが売れてないからと言って、推薦しようという気はサラサラなく、判官贔屓とはチト違う。自分の親兄弟を見ても、そういった傾向は自分だけなので、家系によるものでもなく本当に不思議・・・木霊という幻想曲が聞こえるでもないのに(←謎)。何のために、“嘘(マガイモノ)”と言われてしまうものの中から“実(ホンモノ)”を見つけようとするのか。最初から、ホンモノを選べばラクなのに。いったい根っこに何が潜んでいるのか。分からない・・・、分からない・・・、どうにもならないけど(苦笑)。これも、江原センセに教わらねばならんのか(笑)。できるなら、美輪センセがいいな〜(←どっちも無理!)。


 しかし、世の中不思議なもので、こんなオバカ野郎にも需要があり、マーケ的には、購入者の全体像ではなく、実はリピーター歴の浅い方はこう考えてますよ、とか、全国の傾向に反してこの地域ではこういった買われ方をしていますよ、とかの切り口の変な分析が湯水のごとく出てきて、しかも、「言うなら誰でも出来るよね」と見られるのがシャクで、自分で提案を加えたり、さらに「見えることとそれが出来ることは別物だよ」と米を買われるのがシャクで、自分で企画したり、更には自分の足で一日一歩、三日で三歩と微力ながら動いたり(笑)・・・と、結局はムカシの音楽「ひとり上手」プロモーションが活きており、そうして、今、生きています。いや、紛れもなく捨てられた猫を拾って下さるようなお客様に「生かされています」。
 
 ということで、私のような曲がりくねったスパイラル(笑)人生を上りつめたいという奇特な若い方がいらっしゃいましたら、自分の好きな隠れた名作(音楽でなくても)をどうやったら広められるのか、を前のめりで(ここ重要)考えること、更には動くことから始めればよろしいのではないでしょうか。微力ですが、音楽である限り喜んで賛同しますよ!(つーか、アタマの都合で音楽しか分からない(爆))