T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

55・MY GRATITUDEの矛先は

 今日は、夕方以降CD店目当てに街ブラ。ケツメイシGReeeeN絢香、ジェロ、(加えてヒロリン箱(微笑))などなど強力作の店着日の為、大抵のお店はレジが混んでいた(ただし、最近のHMVはWポイントの水曜日と、トリプルポイントの特定日以外ガラガラな気が・・・。郊外店はそうでもないのだが)。3枚、4枚と手にかかえ、レジ待ちしているお客さんの姿は、たとえ自分が関わっていない作品やライバル視(勝手に(笑))している作品を持っていたとしても、本当に嬉しい。アンケートデータを分析して、こんな人も買っておられるんだ〜って意外な発見があるのも楽しいけど、こうやって店頭で顔や格好と手に持っているジャケットの組合せを見るのもすごく面白い。やっぱり、音楽ってその人の考え方ひいては外見にも大きく影響しているな〜と感じる。


 で、ハタと気がついた。私の知り合いレベル以上の人たちは、こうやってお店に並ぶような人は殆ど見当たらないのだ。同年代の友人たちは、子育てや仕事で忙しいという理由であまりCDを買わなくなっていたり、ネットで知り合った方達はAmazonなどネット通販だけで済ませていたり、はたまた「ブックオフYou Tubeと違法DLで十分です」なんて、私の存在理由を真っ向から否定する人だったり(苦笑・・・・つーか、新品・新作が作れない状況になったらブックオフYou TubeもDLする音源も存在しないんだけど。自分が仕事で携わっている商品、全部万引きされたらどうなるか・・・って考えた事あるのかな?) 最も友人・知人の多い音楽・出版業界の人たちは、J-POPは仕事に絡めて調達し、買うのは専ら海外のマニアックなものが多いような気がする。


 今日、列で見かけた20代前半の男性。学生が制鞄の補助に使うようなナイロン地の袋をぶら下げ、リーズナブルなスーツを着ていて、髪の毛もQB HOUSEで無難に整えましたって感じだったけど、絢香とB'zとキマグレンを手にレジに向かったあなた。まだ給料もそんなに多くないはずなのに、今の時代、コネと時間をかけ、時にはモラルを無視すれば、いくらでも節約できるのにかかわらず、9,000円前後も使ってくれたあなた。私は、あなたのお陰で今日も生きております!−−−給料日付近になると、こういうお客さんが本当に多い。女子高生マーケティングに血眼になっているメーカーや、その女子高生自身も「ウチラが流行作ってるしぃ」的なデカい態度でいるけれど、たとえ噂の発信源として彼女達を起用するとしても、もっと感謝しなければならないのは、こうやってレジに並んでいる人達だとあらためて思った(勿論、レジに並ぶ女子高生には感謝)。・・・いや、私は15年前の自分を正当化したいだけなのかもしれない(笑)。