T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

127・カバーの男、懲りず

 9月と10月にカバー曲を集めたCD『俺たちのフォーク!−カバー篇−』と『COVER WHITE 男が女を歌うとき』『COVER RED 女が男を歌うとき』のお仕事をさせていただいたので、本サイトの方で特集ページ]を作りました。まぁ、うちのサイトのAmazonアフェリエイツで売れるのは、宏美さんの、しかもベストではなくオリジナルやカバーばかりなので、コンピなんてスルーの方も多いとは思いますが(苦笑)、一般的によく売れるのは

(新曲中心のオリジナル)<(お馴染みの曲のカバー)<<<(ベスト)

だったり、また、同じ焼き直しCDでも売上は

(復刻モノ)<<<(コンピレーション)
だったりするので、オリジナルや復刻がお好みの方は、レコード会社の体力をつけるため(ひいては自分の好きなものを出してもらうため)の作品だと思って、温かく見守ってやって下さいな。もう、宏美さんの『ゴールデン・ベスト・デラックス』って、サイトであれこれ私の選曲じゃないって書いているのに、なぜか私がファンの方に時々叱られたりするんですが(苦笑)、そんなコアファンの方に関係ない3枚組CDの方が、先日の90年代復刻高音質CDの10倍以上売れるという現実も受け止めていただければ。私自身、コンピとか他のベストとかの選曲や、執筆関係のお仕事や本業の市場分析で体力をつけて、ものすごーく、本当に物凄くボランティアライクな報酬で復刻関連のお仕事をさせていただいております。だから、全体を促すように各音楽ファンに柔軟な思考があればと思います♪

 それにしても、今回の3作を加えて、これで私が関わったカバー・コンピは15作、このうち企画したものが11作・・・なんだかいつの間にかカバー・コンピばかりやっているような印象ですね(微笑)。勿論、ここまで増殖したのは『エンカのチカラ』があったからですが、あれ一つとっても、第1期2枚が売れて第2期も出そうとなった時に、急にあのアーティストもこのアーティストも「自前で、J-POPカバー出しますから次回はNGね」と収録を断られ、別のメーカーからも「うちでも、全く同じアイデアで出せますから」とアイデアをそのままパクられ(そして音源収録を断られ)、そんな事情を知らないある歌謡曲系サイトで「第2弾は、まったくチカラなど感じられない」的に好き放題に酷評され悔しい思いをするなど、本当に色んなストーリーがあります。でも、良い思いをした分、嫌な事も起こるだろうし、それによって、また次は頑張らねばと、新しいものを目指して生きられたり、そこで得た余裕で、チマチマと慈善活動も出来るわけだから、全体としては人生悪くないな〜と思います。私の尊敬するディレクター様からは「(私の仕事は)クソな企画ばかり」と嗜められますが、それでも人と音楽が繋がって、不良在庫にならなければ、それはそれで一つの生きがいとなります〜。

 来月頭には『Dear Friends』シリーズの解説ページの更新も頑張りたいっす。発売前はお楽しみにされる方も多いと思うので、もし書いたとしても転載はご遠慮下さいませ〜♪