169・スターには二通り
早見優30周年BOX、ご本人のブログやAmazonレビューを拝見すると、LIVEやTV番組の映像希望のご意見が多い・・・私も希望していますので、まずは今回のオリジナルBOXが売れてくれればと思います!また、Amazonレビューで、DVDの内容の提案をしながらも、全体としては☆5つを付けて下さり、その心遣いも嬉しい。メーカーの中には、文章をきちんと読まないで(あるいはネガティブコメントだけを読んで)、☆の少なさだけ気にして、企画を頓挫させる上役もいますから、やっぱりそういう気遣いが出来るのは優さんのファンだからでしょうか。なお、『ぼくらのベスト』のライナーでは、ハキハキとしたストレートなコメントが多かったのですが、実際の取材では、とてもにこやかで、公私ともに楽しく暮らしていらっしゃる印象を受けました。そんな雰囲気を今回のライナーノーツから感じ取っていただければ嬉しいです!
さて、そんな優さんのライナーノーツ中にもエピソードが登場した河合奈保子さんですが、最初の『Jewel Box』(もう11年も前!)から何人かのゆかりある人からエピソードを聞きましたが、優さんをはじめ誰一人彼女のことを悪く言う人がいない・・・って、よくよく考えてみたら、これって凄いことじゃありませんか!直接の仕事がなかったコロムビアの社員の方も「社内の撮影時に通ろうとしたら、“どうぞどうぞ”って、こちらを優先されて恐縮してしまいました」と話されていたし、本当にどこでも、誰とでもそうなんだなぁって感心しました。
彼女のことを悪く言う人・・・あっ、『うらまるカフェ』での薬丸氏は、名指しではないけれど多分、あれは奈保子さんのことだなっと思った(表では「ハイハイ言うくせに」という下りがあったので)。でも、これも、雑誌『BOMB』での編集後記に、驚いて叫んでしまったみたいな記述があったように思うので(記憶曖昧)、歪んだ目線だと思います。(なんせ、当時、喫煙していたのがバレそうになったら、すかさずマネージャーに押し付けていたような人だし。そんなヤックンも、最近の『はなまるマーケット』では、緊張気味のゲストに対して本当にツボを得たフォローをされるので、今はすっかり良い人ですよね。心は変わる、誰でも変わる、のです。)
まぁ、一部の歌謡曲ファンから、楽曲のリリース順や衣装のセンス、ジャケットの見栄え、イマイチなトークなどについて、「タラレバ」で批判されるのを見ることがあるけど、これも彼女の実力を知っているからこそ、もっと売れてしかるべきって歯がゆさが歪めた愛情表現であって、「悪口」というのとはちょっと違う。
そんなことを考えていると、『夜ヒット』で、加賀まり子が、「もっと悪女っぽくすればいいのよ」的な苦言をしていたけれど(確か「唇のプライバシー」の頃)、それも長年サバイバルしてきた彼女だからこそ言える真実だけれど、上のようにあれこれと考えていると、その対極のコースにいる河合奈保子のようなタイプの人もまた「スター」なんじゃないかと、今更ながら思ったのでした。ちなみに私自身は、“性格が悪いと言われようが、実力でどんどん仕事を解決していく”ような人が好きです。自分を悪玉にしておくことで、組織をぐんぐん引っ張っていく人の本音が見えると、つい惚れてしまうのです(笑)。