171・いつまでも、次の夢

　土曜日は、仕事がてらにほぼ毎週チェックしている「桑田佳祐のやさしい夜遊び」に平井堅が出演。なんと、20年前に彼が桑田さんに送ったデモテープが発見されたというので、ご本人を呼んでそのテープをO.A.したのだ。

　聞いているだけのこちらも、その奇跡的な出来事になんだかドキドキしたが、当の平井堅がまるで青年のようにハキハキと「ありがとうございます！」「失礼しました！」なんて言っていて、ちょっと感動した。いつもなら平井堅は、ラジオで、特にダメ女系にブスブスと棘を刺しまくるし、また、そうじゃなくても、既にチャートの1位も、ミリオンヒットも、年間1位も、紅白出場も叶えている大スターなのに、こんなに緊張しているなんて、やっぱり夢が叶う（サザンのメンバーに入れないならば、コーラスに雇って下さいと手紙を添えていた）ってこういうことなんだなぁって思った。特に、生歌で2曲デュエットした後なんて本当に清々しくて、こちらにも感動が伝わってきた。

　自分も、その前の10年間と比べれば、この10年間で、色んな妄想テープや妄想企画をCDにしたり、ホームページや日記での単なるボヤキを連載にできたり、それらを通して憧れの人（タレントさんもいらっしゃれば、私の場合、ブックレットに載っていたディレクターやプロデューサーさんも多いのです）にお会いできていたりするのに、ちょっと最近、緊張が足りなかったのかな、と反省した。どちらかと言えば、ノルマ達成に追われていたのかもしれない。

　そう考えると、一つの夢が叶っても、また「次の夢」を叶うよう努力しながら生きていくことが大切なんだなぁとあらためて思った。大切なことを気付かせてくれた、平井堅さん、ありがとうございます。