T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

177・シグマの魅力

 全メーカーの音源を聞くようにしているけど、各メーカーごとにその毛色が異なるように、私の好みのメーカーも出てくる。中でも、新人からベテランまで好きな楽曲が多いのがUNIVERSAL SIGMAなのだ。

 徳永英明中森明菜でカバーアルバムが多いことをすべて賞賛する訳ではないが(とはいえ、『COVER』なんて企画CDをしっかりと売り続けていただいている私が文句を言うはずもありますまい)、彼らのオリジナル作も好きだし、若手でもback numberとかナオト・インティライミとか、ちょっとしたベタ加減も含ませていて、これぞメジャー・シーンの音楽だと思うし、今年上半期で私が一番ツボにハマっているMs.OOJAの「Be・・・」なんて、これ紅白でも出たら「Butterfly」や「Story」のメガヒット効果が出るんじゃないか?というくらいベタで大好きだし、松田聖子にセルフを小休止させて竹内まりやの傑作を生みだしたのも、エレカシが明解なロックをやりだしたのも全部シグマの作品だ。ドリカムのメーカー内レーベル移籍で、これから名曲がまた生まれるのではという期待もしている。
 
 そのレーベル長、現在はカンパニー全体の副社長をつとめる藤倉さんが掲げる「契約すべきアーティストの妄想三原則」というのがあって、そこに「100万枚」「東京ドーム」「紅白出場」というのがあって、「あっ、紅白出場をポジティブに捉えているんだ」と、その作品のベタさ加減にも納得した。確かに、ナオト・インティライミとか既に当確ラインのような気がする。ちなみに、連載している歌ネットの歌詞検索の多い新人35組中7組がユニバーサル・シグマ(当然、レーベル別ではダントツのシェア)で、これも偶然ではないのだろう。

 ということで、UNIVERSAL SIGMAと書かれていれば、新旧関わらずチェックしてみると、よろしいかも。ちなみに、今、私がちょっと注目している新人はビクターのジャンクフジヤマです。3秒聞けば、山下達郎リスペクトだと分かりますが、この辺は「好きすぎると似てしまう」ことを理解すれば、楽しんで聞けると思います♪