T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

179・ベスト盤を出したい気持ち

 昨日は、過去から現在にわたってのメーカー別のヒット作シェアをちまちまと計算していた(こんなオタク的作業も仕事なのです!)。すると、何もこの21世紀じゃなくても、前年に10作のヒットを抱えていても、翌年にゼロとなるメーカーなんてザラにあって、興味深かった。昭和時代に比較的安定しているのが、CBSソニーとビクターだけど、それでも移籍や結婚・出産・引退・解散などで急落することもしばしば。

 でも、ヒット作が前年の2割になったからとて、社員を2割にするわけにはいかない(ここが一般メーカーとの大きな差異)。となると、別の売上げを立てなくちゃいけない。つまり、旧作で賄うことが重要。で、その旧作だけでは足りない、となると“新たな”旧作が必要。→売れるアーティストのベスト盤を出したい。と、なんともスムーズな図式が成り立つ。特に、大ヒットが出づらい今、この旧作での下支えがとても重要となるだろう

 ・・・なんてことを考えていたら、あのメーカーの商魂逞しさも、そのメーカーの苦し紛れっぷりも何となく理解できた気がした。でも、そこにも何か愛情なりユーモアなりを付けて差別化できればいいなぁ。そうでないと、ファンを無視したエゴ商品になってしまうので

 そんな私が発案企画したメガボリューム(特盛り)シングルの松崎しげる「愛のメモリー(35周年エディション)」は、シングル1曲だけのベスト盤ですが、ジャケットのみならず、中のレーベル面も実に凝っています(これは、ディレクターさんのお力ですが)。亀田誠治さんの力量にも酔えますので、どうぞご参考ください♪