185・無名の涙（笑）

　松崎しげる「愛のメモリー」、Amazonで60位前後と、大方の予想を裏切って（笑）売れているため、お店でもネットでも品切れが続いている。銀座の山野楽器本店を立ち寄ったら、今日の夕方以降に、数十枚仕入れるとのことで、徐々に解消するとのこと。

　とはいえ、私の企画したCDで、品切れで商機を逃すことって、これで何度目だろう。いえ、そんなミリオン級の注文があった訳ではなく、単純に最初に各店1枚か0枚、全国でも数百枚という低レベルからスタートしているから、こうやって売れた時に、お客さんに迷惑をかけてしまうのだ。

　お店（通販含む）の理解が足りないから、と思いたいところだが、実際は、自分の「無名」っぷりに問題があるようだ（爆）。もう企画作品はディスク枚数にして200前後になっていて、ペイラインを超えなかった作品は殆どないし、（売上枚数/初回出荷枚数）比が5以上のものが多数あるにもかかわらず、何回やっても、また「0」か「1」からのスタートになってしまうのだ。あぁ、冨澤一誠先生が羨ましい〜。氏が監修されただけで、今や「大人の音楽」コーナーで、5千枚〜1万枚スタートで大量展開しているからなぁ。選曲のセンスは、ご自身の音楽性からかフォーク・ニューミュージック強めで、演歌・歌謡曲が弱めなのがやや気になるけど、それでも（売れようが売れまいが）CDショップに「仕入れたい」と思わせる魅力があるのは素晴らしい。私は、いつまで経っても仕入れを絞られては買いづらく、そして売切れてから価格が高騰して、なおも（後から買いたい）お客さんをも困らせてしまう作品ばかり作っている。そんなことなあんにも望んでないのに。ああ、フロンティアの端くれは辛いものよ（泣笑）。