T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

222・文字のチカラ

 何枚かCDを試聴していて何回も繰り返して聴くもの、そして自分の中で思い入れができ、過去や未来の作品まで聴こうと思うものって、大抵歌詞カードが丁寧なもの、特にライナーノーツがあるものだな〜ってあらためて思った。CD-Rで所有する場合、PCに保存したもの以外は聴かずに結局処分してしまうし、PCに保存しても結局その場限りで聴かないままが多い。

 私が企画・監修に関わる時に、コスト削減を理由にとライナーノーツを固辞する制作さんもいるのだけど、確かに利益は高くなるかもしれないが、その後に売り飛ばされないもの、レンタルやネット上の無料音源があっても、買う気にさせる思い入れのあるものを作った方が、長い目で見て結局は儲けも大きいし、リスナーの手元に残るものになると思うのだ。

 仕事で、サブスクリプション型の音楽サービスを調べていて、「あぁ、これはPVのない楽曲でも試し聞きできてすごく便利♪」と思ったのと同時に、よりパッケージの意義が問われる時代になることを痛感した。