239・まだ“過去”じゃない
石巻の海沿いや旧北上川沿いは、まだ津波の爪痕が激しく残っていたからだ。(ちなみに、山間の地区は、ちょっと古めの住宅街がそのままあったので被害はまだ小さかったのかも。)
うず高く積み上げられた廃車。
行き場のない大量の瓦礫。
一階部分が削り取られた空き家。
働いている人がおらず廃墟と化した工場。
港全体に漂う異臭。
テレビでは、既に復興したという明るいニュースが飛び交っているのに、あれから1年半が経とうとしているのに、まだまだ問題が山積みになっているのだな、と行ってみて初めて分かった。(昨年は仙台周辺しか行くことができず、もうすっかり前向きな街を見て、実は少しだけ安心していたのだ。勿論、原発は別問題だが。)
被害の大きな三陸地方の中で、石巻はかなりアクセスしやすい場所なので、お時間のある方は、一度行ってみると良いと思います。きっと自分の中で何かが変わるはず。