T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

257・道案内は常連向けじゃない

 先日、共同通信での連載で、あるロック系アーティストのCD評を書いたら、そのコアファンがそれを読んで、「この人(って私ね)、ふだんから表層的な音楽の聞き方しかしていないだろう」的なツイートをしているのを見かけて憤慨した。幅広い年代(とりわけエルダー重視)の、音楽を第一趣味としない人に向けて、基本情報を抜いていきなり深い所を書いて、いったいどれだけの効果があるのか、また活字向けに400字以内にまとめるということを、この人は分かっているんだろうか?とこちらが詰問したいほどだ。そもそも、誰が表層的やねん?『妄想ミステリー・黄昏ジェラシー』読ましたたろか??とか逆上しそうだったが、関係者に迷惑がかかるのでぐっとこらえた。

 私自身、ここでは、閲読数も購入誘引数も他の執筆者よりも多いと聞くし、非常にターゲット通りの仕事が出来ているのに、ターゲットでも無い奴が横からチャチャを入れて、しかも正義を振りかざしてフォロワーに吹聴しまくるその姿にイラっとした(笑)。活字媒体ならば自ずとターゲットが絞れていて、そういうコアなロックファンは『JAPAN』なり『MUSICA』なり読んでいればいいものを、ネットってサクサクっとターゲット以外の人が介入して、しかも匿名をいいことに糾弾しまくる体質があるのがもどかしい。まぁ、そういう人の中から、先入観を取り除いて興味を持ち出して、やがてはLIVEやCD購入にズブズブとはまる人もいるのだから、ネットも良い面が多いのだ。だから、総合的にはすごく重宝しているのだが。

 その記事は、先日の「入口には入口の道案内を」で、聞いたことのない人にどれだけ興味を持ってもらえるか熟考すべきと反省した矢先の記事だっただけに余計に恥ずかしかった(笑)。まぁ、でもその記事を自分のブログ等で取り上げてくれるごく普通のJ-POPファンも多かったので、正負共に反応が大きかったと思う。ちなみに、最初に批判した人とは、私が竹原ピストルにハマっているということを話して和解(?)した。こういう共通項で一気に仲良くなれるのも音楽の素晴らしい所ですね♪