T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

277・ドラマティックに言い切って

昨日のブログで、「夢見た方がいい」なんて言った私だが、どうしても出来ないのがドラマティックな発言だ。例えば、悪天候でLIVEが進んでいる中で

「こんな嵐なんて、みんなで吹き飛ばそうぜ!!」

とか言えない。あと、好きな人に告白するとして

「死んでも離さないよ」

なんて、とてもとても言えない。でも、でも、でも・・・・・でーもー。そんなことを言える人を馬鹿にするのではなく、むしろ言い切れるその想いの強さや人を酔わせられるカリスマ性に憧れる。あと、実際に、「東京」という歌で♪東京は〜雨降り〜というダークなサビの直前から、スコールのような豪雨が降るというナチュラルかつミラクルな演出をやってのけた桑田佳祐など、“持っている人は持っている”のだ。だから、意外と言い切って、それで人を説得して想いを一つにした人が勝ちなのだ。そもそも、「実際にLIVEで天候が変わった回数」とか「永遠を誓っておきながら、離縁したカップルの組数」とか数えたり、それを批判したりすること自体、器が小さくて大負けなのだ。

・・と分かっているけれど、歌詞のフレーズも人より大量に見ているけれど、やっぱり私は言えないなぁ。せめて、歌にのせて、ちょっとは素直になりたいところ。

下のジャケットは、そんなドラマティックなタイトルサビの「あなたの空を翔びたい」のカバーが収録された河合奈保子愛のコンサート』。これは前半の切々と語るモノローグと丁寧な歌唱、そして後半のヒット・ステージのギャップが大きい。1枚で2度楽しみたい人にオススメ。