T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

278・私がくたばれない理由

最近は、さすがにないけれど、90年代半ばから2000年にレギュラー分析の仕事をいただくまでは、心の拠りどころがなく、年に1〜2回ひどく落ち込むことがあった。でも、もし仕事を投げ出したりしたら、(極端な話、自暴自棄になって新聞に載るほど悪いことをしたり、最悪、命を絶ったりしてしまったら)、自分が後悔するというよりも、周囲に迷惑がかかるという想いを胸に、その都度、何度も乗り越えてきた。まぁ、それは多くの人もきっとそうだと思う。

しかし、私の場合、かなり変わっていて、それに加えて「自分の好きなアーティストが悪く言われるのがイヤ」という想いも大きかったのだ(笑)。今から考えたら、なぜそこまで思いこんでいたのか疑問なのだが、例えばもし、自分が消えてしまったら

「あぁ、あの人は、○○の音楽を聞いているからね〜(そんな風に行動しちゃったんだろうな)」

と言われるのが凄く嫌だったのだ。○○には、中島みゆきだったり、中森明菜だったり、河合奈保子だったり、(95年以降の)岩崎宏美だったり、夏木マリだったり。つまり、自分のネガティブな要素に対し、好きな音楽をリンクされるのが耐えられなかったのだ。だから、そんな風にアーティストに迷惑をかけられないと思い、踏みとどまって前を向いてきた。

そんな人生を考えると、なんとまぁ、音楽に支えられてきたのだろうと、呆れるほどに(我が身が)愛しく思う。こんなに音楽バカだから、音楽の神様がこれまた呆れてご厚情を与えて下さって、今日に至るのかなぁとも。


ということで、そんな(?)感情の起伏の激しさを描いた河合奈保子の楽曲は「コントロール」と「唇のプライバシー」で、それが楽しめる奈保子ビデオといえば『SUMMER SPECIAL in EAST '84』。これ以降は、奈保子さんもファンも大騒ぎ(それだけバースデイ・コンサートが特別だったのでしょう)なので、歌唱力の向上を確かめるには、これが一番適しているかも♪