309・種はなるべく多く(平井夏美先生に会って)
11/22は、南青山にあるアーティストのLIVEを見学しに行って、楽屋を訪問した後、ビクターのディレクターさんが平井夏美先生をご紹介して下さった。
世間一般にとって、平井夏美と言えば、圧倒的に松田聖子「瑠璃色の地球」、井上陽水「少年時代」だろうが、私にとっての氏は、やはり岩崎宏美「WAITING」(シングル「素敵な気持ち」カップリング、後にアルバム『MY GRATITUDE-感謝-』で再録音)、中森明菜『歌姫』シリーズのディレクションの恩人と勝手に慕っていたので(笑)、ご挨拶できたのはとても嬉しかった。
さらに、ビクターさんが「岩崎宏美さんの復刻をほとんど手がけられて〜」と前振りをして下さったので、私が調子に乗って「先生の「WAITING」、本当に好きで〜」と申し上げたら、この歌が後の「瑠璃色の地球」の元歌ということ、そしてA面が筒美先生だからB面になったけど、とても思い入れがあるということ(だからこそ、作り直して「瑠璃色〜」を出し直した)、そして宏美さんが95年に歌い直したことも認識されていて、あぁ、私たちは名曲によって必然的に繋がっている!!と感激した。
そして、先生も私のこと、というか「つのはず誠」ちゃんのことを知っていらした。そういった場合、大抵は日経エンタ!での連載か、岩崎宏美&河合奈保子での企画や執筆か、最近はCDショップ周っている変な人か、あたりなんだけれど、今回は、DIAMOND☆YUKAIのレビューを書いたことで憶えておられたのだ。しかも、私とその執筆者が一致した途端、私に対して、そのレビューで書いた“前半は順当なのに、後半で急展開”となってしまった事情について一気に弁明なさったのだ。ここでその内容を書くのは控えるが、ご自分としてもよっぽどなんとかしたかった部分だったのだろうとお察しした。最後に「書いて下さってどうもありがとう。お会いできて光栄です」とのお言葉をいただいた。
共同通信での執筆は、自分からここで書きたい!と志願したのではなく、ちょっと逃げてはならない事情があり(あっ、金銭的なトラブルではないですよ(笑))引き受けたのだけれど、こうして人を結びつけてくれて、あぁ、やっぱり音楽に想いを託して前向きに動けば、いつかご褒美があるもんなんだなと実感した。
これがまた未来に繋がればいいな〜。それまで、また種まき作業を頑張ろうっと♪少々辛いことがあっても、こうした喜びを想い出せば中和できるのがまた嬉しい。