329・人生ますます長距離に

今年も今日で仕事納めとなりました。と言っても、来週半ばには仕事始めですが（笑）。1年を振り返ってみると（詳しくはコチラ）企画や執筆周りだけでも色んなことがありました。

2月に出たエールソング系の『LIGHTS OF LIFE』（写真）。これは1年半前に進めていた別メーカーでの企画が3･11で中止となり、それの助け舟的な企画でしたが、メーカーさんから「曲数にこだわらなくて良い」と言われ、河合奈保子さん最新LIVEで最後に歌った「FOR THE FRIENDS」を入れました。このCD、東北地方と生協に偏った売上ですが、特に中盤からの曲順が自然で気に入っています。

3月&4月は、早見優さんの30周年復刻CDの企画・監修・執筆を担当いたしました。これもその1年前から、「買いやすいものにならない限り発売NG」と事務所とメーカーから言われていた中で、結果、オークションで高騰していた全アルバムが最新の音で蘇ってよかったです。シングル網羅のベスト盤も初めて出ましたし。

6月の松崎しげるさん「愛のメモリー」35周年のメガボリュームシングルは、2年前から、「愛のメモリー」音源がそこら中に散らばっていることと、あれだけの実力なのにヒットチャートに一向に入ってこない現状をどう打開できるのか（私が勝手に）悶々としていて（営業的には十分稼いでおられて問題はないのです）、「笑われてなんぼ」みたいなのを出せば面白いんじゃないかと粛々と発売35年に狙いを定めご提案しました。いろんな仕事が増えたと事務所の方からも感謝されて良かったです。

9月〜11月は、工藤静香さん、河合奈保子さん周りのニュースリリースの仕事をあれこれ担当しました。曲目だけ載せられたシンプルな紙資料では我慢できず（笑）、なんとか良い作品であることを多くの人に知って欲しいと、担当の方にご提案したことがキッカケです。内容は、拙サイトで書いていたようなものですが、私の文章って、ホームページやTwitterでは数十人しか興味のないようなものだけど、媒体運営側には凄く興味の持ってもらえることが多くて、あれこれ仕事を頂戴しています。特に、工藤のしーちゃんは、7年ほど前にBOOKOFF救助ページを作りましたが（笑）、これまたただのファン上がりから初めて仕事となったので、今後は作品にも関われればいいなと思っています。10月は、3年前から提案していた男女逆転カバー企画『COVER』の第2弾もそこそこ売れて、このシリーズ累計で6万5千枚まで来ました。このコアファンとライトファンのバランスを勉強する意味でも重要な作品です。

「つのはず誠」ちゃんの仕事も、ネット上では「元気が出るCDショップ」のお蔭で、“CD店に固執している人”というイメージで見られることもままにありますが、LIVEエンタテインメントやサブスクリプション型の音楽配信サービス、SNSの効用などで日経エンタ！さんの取材を通して勉強しました。エンタ！さんは12年前に、ヒットチャートの見方がおかしいのでは？こう見ればいいのでは？と提案メールを出してから、ネットでの連載→月刊誌のコメント→年間のチャート診断を徐々に担当することになり、今では宣伝周りのスタッフ、音楽市場分析に関わる執筆を多くするようになり、日々勉強ばかりです。まっ、原稿量に比べて勉強量が多いのでコスパは悪いですが、「お金を払ってまで勉強する人が多い中で、自分はお金をいただきながら勉強している」と思うとこれも有難いです。

こうして振り返ると、過去の歩みがあったからこそ実現できたことばかりで、きっと今年1年のジタバタも来年以降にじわじわっと成果が出てくる、というかその為には結局は地道に前進するしかないのかなと思います。ですので、これからも「この人、地味なことばっかりやってるな〜」と長い目で見ていただければ。今後共どうぞよろしくです♪