T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

331・総合チャートに灯りを

女々しくて

先月売りの日経エンタテインメント!(13年1月号)のヒット総まくりで「シングルチャートだけではヒットがわからない」という内容の記事に対して、業界内のみならず、編集部へのお便りでもたくさん反応をいただいたようで、とても嬉しい。雑誌全体でデータが山のようにある特集号の中で、その音楽チャート診断の部分を流し読みせず、真意をくみとっていただいて(それを穿った目で見れば「この人は、AKBが嫌いなだけだろう」と取られてしまうので。ちなみに、シングル曲に関しては、好きな曲が多いです。)、しかも男女アイドルのグラビアも多い中で、そのことについて読者アンケートハガキに“印象的なこと”として書いていただけるなんて、本当に申し訳ないくらいに嬉しい。それだけに、やっぱり潜在的に今のヒット「商品」チャートだけでは満足できない人が増えているのかなと実感した。

モノの楽しみ方がどんどん多様化する中で、もう大衆的なヒットというのは必要とされていないかもしれないけれど、(これはエンタ!の別の記事でも書いたが)スポーツで街中がひとつになって応援する時、物凄いチカラが生まれるように、多くの人に愛されるヒット曲が生まれれば、元気になれる空気が生まれると思うのだ。だから、今年は、そういったヒット「CD商品」ではなく、ヒット「楽曲」がより多く見出される年になればいいなと思う。写真は、2012年、最も総合的に支持されたと感じたゴールデンボンバー「女々しくて」。ちなみにシングルは2009年の発売です。