358・最高の離婚

　私にしては珍しくドラマにハマっている。フジテレビ木曜22時枠の『最高の離婚』だ。（タイトルを私のプライベートだと思われたかも？（まだ大丈夫です 笑））キッカケは桑田佳祐の主題歌を仕事がらチェックする為に見始めたのだが、瑛太、尾野真千子、綾野剛、真木よう子の4人が淀みなく、10分以上回っているカメラの前で毎回掛け合うのが素晴らしく、それぞれの人物のキャラクター設定のディテール部分がいちいち面白くてついついハマってしまう。つくづく脚本の坂元裕二氏は天才だと思う。

　そして、いつも観ながら苦笑いしてしまうのが、瑛太演じる濱崎光生の超神経質な部分だ。自分の感情を言い当てられると微妙に違うと言い直したり、人が散らかしたものを即座に片付けたり・・・きっと、4人の登場人物の中で最も視聴者の好感度が低いのだろうが、私自身はその神経質な部分にいちいち共感できてしまう（汗）。ただし、私はアンケート分析で人の感想や意見を見すぎてしまったせいか、「あっ、これは人前で言ったら、総スカン喰らうだろうな」と思い光生のように口には出せない。だから、嫌われても全く平気な彼がある意味羨ましかったりするのだろう。その一方で、彼は人が見ていなくても、お地蔵さんに挨拶したり、食事できることに感謝したりしているので、多分、心がとっても綺麗な人なんだろうな、と感心することもある。だから、あと数話だけれど、幸せになって欲しいな〜と作り話ながら期待している（笑）。神経質な人、きっと音楽ファンにも多いと思います（微笑）。というか、神経質ってちょっと視点を変えれば、よく気がつくとか、人の変化に気がつくとか、素晴らしい性格だと思うんですよね。無神経に人の感性を踏みにじるようなことは絶対に出来ないだろうし。いえ、自己弁護かもしれません（笑）。

　ジャケット画像は、その主題歌「Yin Yang」収録で3/13発売のトリプルA面シングル。この21世紀に入っても、ヒットチャートの上位にて歌謡テイストを全開させているのが素晴らしい。カップリングの「おいしい秘密」なんて、もろ前川清リスペクトだし。ちなみに、CDシングルチャートでは握手券戦法より低いですが、ダウンロードでは圧勝です。だから、こういう事実をしっかりと伝えない限り、ヒット曲は生まれにくいままだと思う。何とかしたい。