T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

380・加藤登紀子長谷川きよし『LIVE』

7月3日に加藤登紀子さんと長谷川きよしさんのジョイント・コンサートを収録した2枚組ライブアルバム加藤登紀子 長谷川きよし『LIVE』が初CD化、しかも高音質のSHM-CDでの発売となります。加藤さんサイドから自分の年代より若いライターの方にお願いしたいということで、私ごときに白羽の矢が立ち、今回このブックレット用の取材と文章を書かせていただきました。4ページにみっちり2000字ほど、このLIVEについて登紀子さんが語ってくれています。昨年、長谷川きよし・プチブームが起こりましたが、登紀子さんも長谷川さんも声に憂いがあって、王道のアメリカン・ポップスよりもちょっと憂いのあるフォルクローレとかファドとかが合っているので、ハーモニーも抜群。大半の曲を二人で歌っているので(単に、前半・長谷川さん、後半・登紀子さんという構成ではない)、まさにここでしか聞けないスペシャルな音源集となっています。当時TOP10入りはしていないものの、じわじわーっと4ヶ月以上チャートインしていたことからも、じっくり聴かせる作品だということが分かります。ライブ好きな方は是非どうぞ♪

今回、登紀子さんに会ってみて思ったのが、「現場まで目の届く女社長さんみたいだな〜」ということ。例えば、こちらが考えてきた質問をいくつも聞き入れた上で、それをまとめて的確に答えていくなど、限られた時間を有効に使う所とかビジネスウーマンだな〜と感心しました。それでいて、話が乗ってくると、面白い話をどんどん掘り下げていくという柔軟性や人情味もあり、この辺の臨機応変な所も「女社長」っぽいと思いました。あと、私のプライベートにおいて加藤さんの楽曲に重なる部分があることをお話ししたら、すごく喜んでくださってサインまで戴いてしまい、この辺の咄嗟のサービス精神旺盛な部分も長きにわたって人気であり、今なお、音楽以外にも活動家として現役でいらっしゃる秘訣かなと思いました。登紀子さんって、国内カバー曲(「知床旅情」)でも海外カバー曲(「百万本のバラ」)でも他からの提供作(「この空を飛べたら」)でも、自作(「ひとり寝の子守唄」)でも、そして他への提供作(「難破船」)でもヒット曲があるという類まれなアーティストですよね。色々出来るアーティストの方が、セールスが安定しないというのが日本のヒット市場の常ではあるけれど、それでも長く現役でいらっしゃるのは本当に凄いなぁと思い、お話を聞いてこちらもパワーをいただきました。また、どこかで依頼があるといいな〜。あと、これをキッカケに、いつかあの人やあの人ともお仕事をして、これまでの想いを伝えられたらいいな〜。その為には、今日も頑張ります♪