T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

407・好調も不調も理由は同じ(笑)

大切な人と聴きたい15のラブソング

9月18日に発売されたコンピレーション『大切な人と聴きたい15のラブソング』が、発売から2ヶ月で10000枚近い売上まで伸びている。「たかが10000枚??」と驚かれるかもしれないが、DJモノやCM大量スポットものを除けば、大抵のコンピは1000枚以下で、その他の企画CD、例えば紙ジャケ復刻系なんて500枚前後が殆どだし、その中で大ヒットした岩崎ヒロリン『ファンタジー』ですら5千枚前後だと思うし、とにかく今やベスト盤以外の1枚組企画盤の1万枚なんて到底無理なのだ。(勿論、そこにはお店が少なくなったり、コンピレーションのコーナーがK-POPとアイドルコーナーに圧迫されたり、様々な理由があるのだが、それは追々)

このCDが発売される前、実は2つの要素で自分としては不安だった。決して「不満」というのではなく、自分のアイデアではなかったので「これはどうかなぁ・・・・、もし売れなかったらこのせいにしてしまいそうで、自分で自分が嫌になりそうだなぁ・・・」と内心穏やかではなかったのだ。

一つは長めのタイトルで、これは既に同社で売れていた『幸せを呼ぶラブ・ソング・ベスト』を参考に新書的なものを、という縛りの中で考える必要があった。短いタイトル以外も考えたことで、これはこれで頑張れた。

しかしもう一つの、オリジナルアニメのイラストをジャケットに採用するという発想が、自分にはあまりに想定外で、最初見たとき、「うわっ・・・これは分からん!」と驚いたのだ。あまりに理解できず、他の30代・40代の知人女性に何人か聞いてみたほどで、そこでは否定的な意見が多くて困惑した。しかし、これは自分がターゲット外だからだろうと思いこむようにして、今回はそのジャケット案をまずは受け入れることにした。(アニメ単体では大人気のイラストレーターさんで、実際、この方への否定的な評判はこの手厳しいネット上ですら一切見られない。)

だから、好調なのはとても嬉しいことだが、内心、

タイトルとジャケットがよかったからヒットした」のか

タイトルとジャケットを直していたらもっとヒットしていた」のか

わからないままでいる。確かなのは、あの時無下に断っていたら、その後レコード会社担当の方々との関係も気まずくなって、以降の仕事もしづらくなっただろうということだ。だから、

「自分の選曲がよく、タイトルもジャケットもよかったからヒットした」

と思うことにしている。今回は、好調も不調も理由は同じ(笑)なので、結局はそこから次回に向けて学びがあるかどうかが重要だ というお話でした。解説もちゃんとあって、ロングヒットする名曲多数収録、若い方にも買って欲しくて2300円と値下げしたので、コスパは最高レベルです♪