T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

408・ヒット曲は今もある

にんじゃりばんばん

今年も日経エンタテインメント!から年間チャートに関する分析記事の依頼をいただいた。今年はどうかな〜、と私にとっては紅白の出演依頼のように(大げさ)毎年ドキドキするのだが、データ部分の作成のみだった03年を除き、01年からこれで12回目の執筆・ランキングデータの作成で、1年の締めくくりが出来て嬉しく思う。

この年間特集では、3年前から、CDチャートだけでなく音楽配信データを付け、さらに昨年は音楽配信、動画検索、歌詞検索、有線リクエスト、カラオケと複眼的にヒットを考察したら、いつも以上の反響があり、それもあって「ヒットは複眼で探せ!」という連載が始まったのだが、今年も複眼的に見てみたら、なんと!今年は去年以上にヒット曲がたくさん見つかった。というか、CDランキングだけが、ガラパゴス化していて特殊なチャート(つまり、LIVEチケットのついでに自動的に加算されたり、握手券など特典ありきのCD、ミュージックカードというもはやCDでもないダウンロード権利付きのブロマイドが加算されたり、やられたい放題で、品番別のサウンドスキャンでも合算すれば何種類も出ているものが上位に出てしまうという状況)になっているけれど、他の指標では、あぁこんなヒット曲もあんなヒット曲もあって、それなりに賑やかな1年だったなぁと分かる内容となっていて面白い。ちなみに、近年はCDだけ突出しつつあったAKB48にも今年は複眼ヒットが存在した。

芸能寄りの評論家さんや、もはや復刻盤にしか興味のない歌謡フリークのファンは「今年もヒット曲がなかった」なんてボヤいているが、それはCD以外のランキングを見ていないことや、自分が歳をとって新しいものを吸収しづらくなっているということに、いい加減気づいてほしいなぁ、なんて思ったりもする(微笑)。ということで、ヒット曲を探ることはアンチエイジングにもなるので、また来週発売になったら44P〜47Pあたりを読んでいただけばと思います!ヒット総まくり号は、音楽以外でも1年が振り返れて楽しいですよ♪