T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

425・ヒット曲にこだわる意味

ザ・ベストテン―蘇る!80’sポップスHITヒストリー (カドカワムック (No.210))

日経ビジネスオンラインにコラム第2弾

私家版『ザ・ベストテン』2014 ヒットは自分で分析!

が掲載されました。30年以上前の『ザ・ベストテン』ノートの1ページ、わざわざ河合奈保子エスカレーション」が最高位をマークした週を選んでスキャニングしましたが、岩崎宏美「家路」と河合奈保子「UNバランス」がWランクインした9月末にすれば良かったかと後で気づきました(笑)。

このコラムの5Pにも書いていますが、ヒットチャート系の連載をしていると、わざわざその部分を引用しつつ、

「人々の趣向が多様化しているのだから、ヒット曲など必要なく、それぞれが好きな曲を聞けばいいじゃないか」
と、持論を展開する人がいます。でも、ヒット曲って、世代間や上司と部下、地方出身者と都会人など時には敵対視してしまうような人同士を繋げる力があるのです。私自身も、仕事上で知り合った初対面の人に「好きなアーティスト」を尋ねては、「ああ、こういういい曲がありますよね〜」と言うことで、「なんだ、この人、単なるデータだけじゃなくて、音楽をちゃんと聴いているんだ」と思われて、コミュニケーションの円滑化に随分と役立っています。前述の「ヒット曲不要派」の人だって、実はSNSを通じて、自分の趣味に合う人を探してるだろうし、結局音楽の“繋げるチカラ”に助けられていると思います。

ヒット曲が増えると、人と人が繋がるし、それによって街が元気になるし、市場も活性化するし、良いことづくめだと思っています。だから、やっぱり私は「ヒット曲」が見える「ヒットチャート」が一般化することを目指して生きていたいなと思うのです♪