T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

448・「未来が分からない」を楽しみたい

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今年も、単に私の備忘録でもある「年間ランキング2014」を更新しました。(画像は年間2位と29位の楽曲が使われている映画『アナと雪の女王』)

ページ作りはどんどん手抜きになっていますが(だって、自分の為なんだも〜ん)、それとは裏腹に毎年のように新しい楽曲やアーティストも受け入れられて、ますます楽しい!同年代の人と会うと、聴く音楽が凝り固まっていて「新しい音楽に興味ない」と言い捨てられることも多いけれど、今って、若いアーティストもスタンダードを作ろうと懸命で、実際にロングヒットも多く出ています。きっと、動画サイトやTV,ラジオで過去の映像や音源を見聞きして自ずと学習しているのでしょう。ただ器用さが大いに求められるためか、個性が突き抜けつつも本質に迫るアーティストがなかなか出ていないかも。そんな中で、私個人は男女関係のエグみも描けるミオヤマザキの登場に期待しております。

それにしても、今年は仕事面で大きく変わったことが2つありました。

一つは、音楽配信サイトLISMOにおける「イチオシ」という重要ページの選曲を受け持つようになったこと。8年前から、CDだけじゃなくダウンロードでもメディア露出後の売上げへの影響を、自主的に調べていたことが大いに役立ちました。しかも、悪い成績が出た時に、チーム全員でデータに基づき反省し、次の傾向と対策を練ったり、何かトラブルが生じた時に、チーム全員でフォローしあったりと、すごく良い状況が作れました。ぐいぐい分析しては、ぐいぐいアイデアを出すという私という「出る杭」を受け止めて下さったチームに心から感謝。しかも、杭が出ると埃も出やすい(悪いデータも出やすい)のが私の欠点なのに、それはそれとして、総売上を伸ばすという良い部分で帳消しにしてくれたのも有難かった。引き続き頑張れるよう、謙虚に配信系も勉強していきたいです。2015年は、きっとサブスクリプション型にもどんどん踏み入れる必要があるだろうな〜。

そして、もう一つは、日経ビジネスオンラインの連載が好評で、読売新聞、朝日新聞、プレジデント、日本テレビZIP!』、リアルサウンドなど、これまでお付き合いのなかった媒体にもお声掛けいただけるようになったこと。数年前、自分から「私に聞いてもらえれば、こんなことが分かります」と売りこんでも「ふ〜ん」という感じだったのに、ここへ来て急に次々とお願いされるようになりました。これはエンタメ業界のみならず、社会全体に言えることだと思いますが、自分から売りこむ時は、その人に執拗に実績を示すよりも、その人が何気なく見聞きしたところに実績を示しておいた方がインパクトが大きいのだと実感しました。これは、もしかして恋愛にも応用できるのかもしれませんね(笑)。

とはいえ、来年2月に出る工藤静香ベストは、2年前に「このまましれっと出さずに、どうか愛情をかけた宣伝のお手伝いをさせて下さい」と懇願し仲間に加えていただいたことが、10年前のチラシ裏のメモ書き程度の企画CDの具体化にも繋がったので、種まきは重要ですね。そして、種が生み出せるように、書物や先人、時には音楽を楽しんでいる実際のリスナーからも学ぶことはまだまだ沢山あります。

また、これまでの延長ではありますが、畑中葉子BOXを出せたことも嬉しかった。おそらく、同程度にヒット実績のある女性歌手のBOXの3倍近くは売れていると思います。というか、平尾昌晃デュエットが無かったら、畑中葉子ソロなら最高位69位だし!普通なら発売すら有り得ないし!もしディスクユニオン限定だったら300セットもいかなったと思います(無論、ユニオンさんが悪い訳ではありません!!)。これも7年前に眠っていた企画ですが、それを面白おかしく、そして手に取りやすく出来たのは、この7年間に失敗の経験が沢山あったことや、メディアの使い方が自分の出来る範囲で分かってきたことも大きいです

そんなこんなで、この1年で予期せぬことが沢山あったので、次の1年先もどうなっているのかホント分かりません。確かに、毎月の利益が最大値と最小値で何倍も異なるようなメーカーが大量にある業界で、不安定ではありますが、こんなに異端で「食べていけているの??」と心配されるような私でも十分に生活できるので、多分、今後も前を向いていれば大丈夫だと思います。ということで、2015年もどうぞよろしくお願い申し上げます♪