T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

486・工藤静香、本サンプルCD到着

またまた1ヶ月ぶりとなってしまいました。2月は、メーカー様向けの市場分析レポートが大量にあった1月に比べれば、多少余裕があったものの、日経トレンディネットの桑田さんヒット分析の記事執筆や、LISMO Storeの特集での選曲など、あれこれ働いていて、趣味としての文章を書く余裕がありませんでした〜。

さて、3/9に発売となる、しーちゃんこと工藤静香の3枚組ベスト『My Heartful Best -松井五郎コレクション-』の本サンプルを、ポニーキャニオンさんから送っていただきました〜。嬉しい!

まず、プラケースや帯が分厚くて新鮮です!この分厚さといったら00年発売の非公認3枚組『ミレニアム・ベスト』と同じですが、あれは1枚ずつの超簡易プラケースで、ジャケットもあまりにシンプル(しかもそこに印刷されたシングルのジャケットに愛情のかけらもなかった泣)でしたが、今回は1パッケージで、ジャケットも撮りおろし、おまけに各ディスクの色も綺麗だし、まずこの点でかなり嬉しいです♪

次に、ブックレットですが、15枚組のBOX『SHIZUKA KUDO ORIGINAL ALBUM COLLECTION』に次ぐ分厚さの52ページ仕様!でもあれは、ご本人のコメントが少しあるだけで、ほぼすべて歌詞集でしたが、今回は、ブックレット内に別衣装&ヘアスタイルでの写真が数点(こちらはワイルド!)、解説&松井五郎さんインタビュー文が14ページ(前年のベストは4ページ)と、それなりに充実しています。まぁ、ページ数が増えたのは文字サイズがデカくなったからですが、ファンの皆さんも、しーちゃんご自身も歳を重ねている訳で、そろそろ老眼も始まっている人もいると思うのです。また、文字が大きい方がメッセージもよく伝わるという思惑が、しーちゃんなり、松井さんなり、スタッフさんなりの配慮があったと思うし、そう考えると文字が大きいのはいいことです♪

そして、肝心なディスクですが、前年の『My Treasure Best』に続いて、こちらも最新リマスタリング効果が!約16年ぶりとなる「わたしはナイフ」「うらはら」も新鮮だし(特に「うらはら」は、かなり生!という感じ)、全体に音の細かさも力強さもビシバシと伝わってきます。その分、「抱いてくれたらいいのに」「ワインひとくちの嘘」など初期ならではのあどけない声が際立っていますが、そこが好きな人もいるでしょうし、これはこれで有りじゃないかと。ハイレゾ版は既に発売されていますが、これは通常のCDでもかなり改善されています。Disc1のBloomが約45分、Disc2のAquaが約37分、Disc3のCrescentが約52分と、分数の不均衡はどうぞ気になさらずに♪

そして、楽曲解説の方は、、、まぁ、私が書いている部分は、どうぞ大目に見てやってください(微笑)。彼女が近年のテレビ番組で、当時を振り返ってコメントしたものと、当時のインタビュー記事での発言が異なることがしばしばあるのですが、内容が改ざんされた様子がない限り記事を優先して書いています(グラビアなど嘘くさい設定−カメラマン付きの“ひとり旅”とかw−も確かにありますが、音楽誌は真面目です)。でも、自分に照らし合わせて考えても、25年以上前のことを、逐一憶えていませんし、しかも凄まじく働いていた時期なんて、数年前どころか数ヶ月前でも記憶が吹っ飛んでいますから、トップスターならば尚のこと。そこは誰を責めるでもなく、ニュートラルに書いております。

松井五郎さんのインタビューでは聞き手を担当し、そこに後日ご本人に加筆いただきましたので、お人柄の表れた文章となっています。私自身、松本隆松尾潔松井五郎の男性「3松」の女性詞が好きというほど、松井先生をリスペクトしておりますが、ご本人はいたって穏やかなミドル紳士という感じで、松尾さんのように饒舌でもなく(30分のインタビューでも2時間になるほど笑)、本当に謙虚にクライアントの要望に応えながら仕事をされているのだな〜と実感いたしました。

以上、一般リスナーにはちょっとコアな切り口に見えるかもしれませんが、全28曲、ブックレットを読みながら聴けば超充実の3枚組ベストだと分かっていただけるかと思います。よかったらチェックしてみて下さいませ♪