T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

111・AAAとTKホラー

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100511-00000001-mantan-ent

 不思議だ。今週のオリコンのシングル1位に関するニュースを、めざましテレビ、ズームイン!SUPER!!など、主要情報番組がこぞって報道しなかったのだ。ちなみに、アルバム1位の徳永英明は報道していたし、普段なら余程他にネタがない限り取り上げないような音楽DVDの1位(Mr.Children、しかも常連でニュース性は高くない)まで報道していたのに、これは意図的に局側が避けていたとしか思えない。

 ちなみに、今週1位は、男女混成のダンス&ヴォーカルグループのAAAの「逢いたい理由/Dream After Dream」。チャートに詳しくない方には、馴染みのないグループだが、オリコン1位はこれで2度目。しかも、前回の1位も今回の1位も、日曜日に突然売上を急浮上させて総合1位になったグループだ。まぁ、私は、それがデッチアゲなのか、単純に即売で1人に何十枚も買わせての結果なのか、そんなのは目撃していないので、なんとも言えない。実際、AAAも1つのメロディーを男女で上手く歌い分けていて、ユニークなグループだし、ファンにそれぞれの“推しメン”がいて、それぞれの購入特典目当てで売上が伸びたとしても、不思議ではない。ただ、事実として、浜崎あゆみ倖田來未GIRL NEXT DOOR、AAAと、これまでもエイベックスのアーティストばかりが、揃って日曜日に突然大幅な売上増があり、1週間で見たときに1位になるというデータを見ただけだ。

 でも、1位という事実は事実のはずなのに、それをテレビが報道しないのが凄く不思議だったのだ。ネットニュースの方は、様々なところでトップニュースで取り上げられたし(しかし、それに対するユーザーコメントは怒りが大半だった。これでは、セールス効果は逆に出るだろう)、決してプロモーションをサボっていた訳ではないし、いや人三倍働き者のエイベックスの行動力抜群のスタッフ達が、雑誌やテレビをサボる訳がないのに(ICONIQのゴリ押し報道で実証済み)、今回のネタに関しては全くなかったのだ。

 これは、各TV局がCDランキングに関するセールス“ドーピング”に辟易したからだろうか、と一瞬思ったが、まさか、そこまで深くチャートを捉えているTV番組はないだろう。(もしそうだとしたら、報道できるアーティストがもっと少なくなるはず。)だとすると、本作の楽曲を書いた小室哲哉に対する世間の風当たりを畏れて、各局が報道を自粛したということだろうか。とはいえ、これだけ足並み揃えて、どこのTV番組も報道しなかったことを目の当たりにして、“言論の自由”なんて言葉に凄く違和感を抱いた。何か大きな力が働いているようで恐ろしい。