T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

275・『名曲発掘!ジュエル・バラッズ』

名曲発掘!ジュエル・バラッズ

1. 誕生 / 中島みゆき ☆コンピでこれを入れたのは今でも本作のみ!
2. 半袖 / 今井美樹 ☆これも、普通入れんだろ...
3. 真夜中のドア / 松原みき
4. 予感(リニューアル・ヴァージョン) / 中森明菜 ☆これも...
5. 蒼夜曲 セレナーデ(シングル・ヴァージョン) / 尾崎亜美 ☆このVersionも素敵なのです。
6. そばにおいて / 岩崎宏美 ☆これも名唱...
7. 恋ほど素敵なショーはない / 岩崎良美 ☆これは、なぜか業界内で褒められることが多かった
8. 恋の女のストーリー / 高樹澪
9. / 石川ひとみ
10. 眠り姫 / 斉藤由貴
11. そのあとは雨の中 / 工藤静香 ☆BOXを除けば、最新リマスタ!
12. カントリーガール(アルバム・ヴァージョン) / 谷山浩子
13. 織江の唄 / 山崎ハコ
14. はぐれ鳥 / 研ナオコ ☆CD化は今でもこれのみ!
15. つばさ / 本田美奈子 ☆最初にロングトーンに注目した1枚!
16. 美し都〜がんばろや We Love KOBE〜 / 平松愛理

オリコンヒット曲皆無!(って、どんな切り口??)
☆媒体社やお店に連絡しまくってもほぼ無視状態!(そりゃそうだ)
☆“初回”出荷、現在も自己最低記録の200枚!(ちなみに、中島みゆき「誕生」の歌詞部分、「生まれてくれて Welcame」となっている方、あなたは最初の約500人です。←考えたら出荷が200でも、予備の分もあり、多少多めに刷られているはずなので。)

 私が関わった企画の中で、メーカー的、ディーラー的、メディア的には最低のお荷物としてスタートした作品。けれども、全然キャッチーでないキャッチ・コピーつけたり、面倒臭くて読めんだろオイと突っ込まれそうな解説書いたり、封入特典にジャケットサイズのカード入れたり・・・なんだか必死すぎてヨシヨシしてあげたくなりそう。アピールポイント=ZERO〜♪なのに、社内で企画を通して下さって、しかもコストのかかる解説やら付属物やらを許して下さった山本みづほディレクター(当時)への感謝は、日に日に募るばかりだ。

 このCD、大半がネットで売れ続けた(だからメーカー的には十分な黒字になった)のだが、製造は他のポニキャンコンピ同様、発売から2年ほど経った07年に一旦終了。その後、注文が溜まったとかで08年に復活したものの、09年7月、とうとう購入不可の状態に。ちなみに、ウチに届いた売上計算書では、ピタリと千の倍数で終了している。

 で、コンピって大抵、寄せ集めだの、ごちゃ混ぜだのと思われているから(だからこそ、媒体社に嫌われて、プロモーションも尚更に進まなかった)中古でも大半が500円以下になっているのに、この子ったら、Amazonの中古販売でずっと定価を上回っている。(しかも、その順位変動から月に数枚は動き続けているみたい。)

 この旧譜レンタルが100円の時代に、YouTubeで気軽に閲覧できる時代に、さらに送り手も受け手も“分かりづらいものは見向きもされない”という世知辛い時代だというのに・・・・こんな懐メロコンピが定価以上で購入されるなんて、嬉しいやら申し訳ないやらうちの紹介ページだって、1日数アクセスあるかどうかで、とてもじゃないが購入キッカケになっている訳でもないのに。(もしかすると、MARUさんの素晴らしいサイトや、本田美奈子.さん関連の丁寧なサイトでのご紹介のお陰かも。)

 この件に関しては、自分で買って地方廻りとかメディアへの送付とかしていたし、自分のチカラではないなぁと思って印税分は募金に宛てたりで、正直赤字だが(笑)、それでも、自分の足で動くことでCDショップ紹介の連載が決まったり、ネットニュース原稿の仕事が増えたり、その後のコンピの作り方で、多少肩のチカラを抜いて視野を広げられたりと、確実に今に繋がっている1枚だ。