T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

96・近距離的コミュニケーション

 今日、お世話になっているお店の方(関西出身)からのメールで、ある熟年紳士と熟年婦人を指し、

「立たないオッサンと、上がったオバハン」
というのがあって、メチャ受けた。この毒舌ぶり、それでいて何気に対句表現を取った形式美、中学生以下には分かるはずのないギャグ(笑)、更には、私がこれをイチイチ当人に言わないだろうと信頼してもらっていることも嬉しくなった。

 と同時に、ここんとこ、メディアを通して意見を述べることや、仕事として会話することが多かったので、こういう言葉から離れ気味だった自分にも気がついた。ネットでも、どこでどう転記され、そして意図的に(一部悪意も以て)部分的に引用されて、それでその部分だけ見た人から逆ギレメールが来ることが何度か続いて、無難な言葉ばかり選ぶようになってしまったようにも思う。アーティストでもタレントでもいい子ちゃんが増えているのは、きっとこういった管理社会が原因じゃないのかな〜。

 あと、メーカーや事務所に以前ならプラ〜っと立ち寄って「昨日のLIVE、すっごい良かったすよ〜」とかユルイ会話をしつつも、仕事の話に繋がったり、聞きたかった音源をいただいたりして、様々な案件が前に進んだのに、“関係者以外立ち入り禁止!”とか書かれていたら、正式な仕事の用事のある時しか呼び出せず、私みたいなエエ加減な人間には随分と窮屈になったなぁと思う。

 でも、そんな時代のせいにしても、仕方がない。すべて私の責任だ。距離感の少ない会話に凄く反応するのだったら、やはりそこを見習いたい、そう強く感じた。