T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

204・ヒット曲なのかヒット作品なのか

 毎週仕事で整理しているサウンドスキャンデータと、オリコンのデータを比較してみる。

曲名 /アーティスト /SS /OR /
ALL NIGHT LONG /EXILE /6.5 /20.6 /-14.1 (ミュウモ/ポスター付BOX)
君は僕だ /前田敦子 /10.0 /13.6 /-3.7キャラアニ抽選DVD)
超HAPPY SONG /Berryz工房×℃-ute /1.8 /4.9 /-3.1キャラアニ個別握手)

 特に今週のTOP3は、限定特典のあるチャネルが優勢だったため、そのギャップが大きかった。

 でも、これって「ヒット商品ランキング」と言われれば、すごく納得いくけれど、「ヒット曲ランキング」と紹介されると、違和感ありあり。だって、例えばEXILEのCDの14.1万枚は14枚組の入った約1万BOXが売れたことが大きいのであって、どんなに多くとも7.5万人にしか渡っていないのだから。なんだかEXILEを目の敵にしているように見えるかもしれないが、彼らの楽曲って「Ti Amo」「ふたつの唇」「Rising Sun」など10週以上ダウンロードで上位入りした“ヒット曲”が非常に多いのに、どうして今回はここまでエゲツナイ1位にこだわったのだろう(まぁ、理由を想像できなくもないが、「2位じゃダメだったんですか?」と問いたい)。大衆ヒットをたくさん出せるアーティストなだけに、出来ればミスチルいきものがかりのようにヒット曲側で闘ってほしいだけに、それがすごく残念。だから時々、「日経エンタ!のチャート診断はいい加減サウンドスキャンじゃなくオリコンを使うべき」と読者から指摘されるが、ヒット曲を見つけたい時、やはり品番別のセールスはとても参考になる。

 やっぱり、ヒット曲として報道される場所に、「曲の良さ」を語れるものが入ってくれればいいな〜。あるいは、「ヒット商品ランキング」と各メディアも割り切って「今回は14枚組限定BOXが大人気です」とか「個別握手券付けた途端、大ヒットしましたね!これは大発明です!」とか言ってくれればスカっとする。とにかく、音楽からブレイクするアーティストを多く応援していたいな。