334・「ナモナキヒト」
顔を一切出さず(LIVEですら、写幕越しで演奏)活動しつづているバンドのamazarashiの1曲。(写真のアルバム『ラブソング』に収録。)公式サイトに、歌詞や楽曲がアップされているので、中島みゆきファンは必見(微笑)。いえ、私が好きな人はちょっとだけでも覗いてやってください(笑)。
私は中島みゆきの「命の別名」に余りにインスパイアされたであろうこの作品に対して、「好きだから似てしまったんだろうなぁ」と、これについては好きなんだけど、それが心に引っかかっていたのか、どこか一歩引いて気に入っていた。
しかし、あるキッカケから急に親近感がわいてきた。というのは、先月末、またもやカラオケBOXが30分90円だったので(笑)、空き時間に一人カラオケに行って歌ったのだが、歌いながらどうにももどかしいような悔しいような気分になって、声が涙混じりになってきたのだ。聴いていて感動したり、目頭が熱くなる歌は数百曲あるが、自分で歌いながら泣いてしまうほどの曲は、10曲もない。特に、ぐっと来たのは、
「上手く行かない時は 人のせいにしそうなもんで
それを自分のせいにしてる 君は優しすぎるから」
の2行。なんだか、こんな自分の気持ちや相手の気持ちをどうにかしようと、日々暮らしているのだなぁとあらためて思った。
ということで、スーパーポジティブな人、あるいは逆にあまりにネガティブな状況に置かれている人は、こういう歌はきっと聞きたくないんだろうが、私はこういう視線の歌、やっぱり大好きだなぁ。そうです、曲調のみならず、歌詞の好みもワンパターンなのです(笑)。