368・広められるか残されるか

不定期にTwitterで発言し始めてもう2年になるのに、いまだにイマイチ馴染めない。勿論、有益な情報や緩いギャグなどで楽しんでいるが、寝しなの数十分にダーーっと見るだけなので、直近の数時間のツイートしか見ることが出来ず、結構見逃しも多いと思う。ただ、それでもヒット曲やショップに関してより正しい情報を知ってほしいと思って願いをこめてツイートしたことが、多くの人に見てもらえるのはとても嬉しい。

その自分がツイートした時に、気になることが一つある。他の人のツイートで盛り上がったものは大抵「50リツイート、10お気に入り登録」とか出ているのだが、私の場合は真逆で「5リツイート、20お気に入り」となる場合が多いのだ。「リツイート」とは自分のフォロワーさんにも広めたい時にする行為で、「お気に入り」は、自分が後でも読めるように保存する行為だと思うのだが、同じ「面白い」発言とみなされても、それを「広める」と「繰り返し読む」とは異なる。自分の発言が長いから後で読み直したいのかな？と140字も使わず70字くらいを心がけても、リツイートは増えず、お気に入りも現状維持。

それに気づいて、あぁ、やっぱり私の性質のせいかなと思った。友達のつくり方、仕事の取り組み方、音楽の聞き方などなど、みんなそう。多くに触れるよりも、限られた範囲でどれだけ密な内容にできるかを選んでしまうのだ。だから、多分、発言もそんな感じで、受け取られた人も、周りに広めるよりも、自分で残しておこうと思われるんじゃないだろうか。こんなにゆるふわで人に接しやすいツールを使ったとしても、もう人間自体が「記録より記憶」を目指しているのだとあらためて自覚した。

とはいえ、その「記憶」で勝負していても、まだまだちっぽけな存在なので、相変わらず情報の波と格闘しながら生きております。いや、本当は「記録」でも勝負できるような、しなやかに世渡りできる人にもすっごく憧れています♪そんなことを考えていて脳内に流れたのが、篠原美也子のアルバム『河よりも長くゆるやかに』。時にガナったり、時に静かに歌ったりは、中島みゆきフォロワーとしてよく紹介されていたが、まぁ同じ方向に考えていたら曲想も似てしまうというパターンで、これまたパクリとかそういうレベルではないことは聴けば分かります。当然、みゆきファンにもオススメ。Amazonでは100円前後で中古があるので、よろしかったらどうぞ♪