T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

401・every hero/Strong Alone

Scarlet

先週は、中島みゆき劇場版『夜会』のマスコミ試写会、来週は、岩崎宏美国際フォーラムコンサートと、これまでの仕事実績を盾に仕事と趣味を兼ねて、いや趣味に仕事を強引に重ねて生活を楽しんでいるが(笑)、今週は女性シンガーソングライターkahoのデビューシングルの3曲入りプロモーション盤を拝聴させていただいている。

メーカーはMISIA宇多田ヒカルの時代に倣って、かなり情報を小出しにしているし、私になど意見されず自分の耳で確かめたいというファンの方もいるだろうし、更に、ドラマ主題歌ならば歌詞検索の上位入り必至で、今後自分の書く原稿を自分自身が阻害(笑)するのもなんだか変なので(そういえば、以前ある講演内容について「日経エンタ!で連載している人が同じこと言ってましたよ」って、指摘されたことがあって、そりゃその記事私が書きましたから〜!って談笑したことも(笑))、

なので感想は曲ごとではなく総論的に。日本語中心の2曲と全篇英語曲の1曲を聞いただけでも、唯一無二な声の持ち主であることはよく分かる。14歳とは思えない低音からは、林明日香のデビュー当時を思い出した。ただ、コーラス部分はこれより高い声なので、まだまだ未知数(秘密兵器としているかもしれないし)。多分、クリスティーナ・アギレラあたりが好きなのかと勝手に想像。曲想は、どれもヒップホップ文化以前の大味な洋楽、その意味ではそこからインスパイアした名曲の多い筒美京平ポップスとも共通していて、河合奈保子に提供された同氏のマイナー路線やアルバム『スカーレット』(上記ジャケット)収録の「雨のプールサイド」や「緋の少女」を想起させるので、私自身、勝手に親近感を抱くのだろう。発音は英語曲の方がすごく自然。今後、フランス語曲も出てくるのだろうか。ちなみに、本名非公表だが、作詞・作曲名義は英語表記のフルネーム。

公式プロフィールには「河合奈保子」の文字は一切ないけれど、IMALUのように本人がかなり努力しても、「○○の娘」と音楽性から程遠いゴシップ好きのメディア露出ばかりになってしまったことを考えると、自明でありつつもアンタッチャブルにするのがきっとベストなんだろうな〜と思う。宇多田ヒカルも業界内では「藤圭子の娘」と騒がれていたが、正式に公表したのは大ブレイクしてからだったし。

とにかくまだ14歳でチャンスは何度でもあるので、じっくりと音楽活動に挑んでほしいなと願う。自然な形で応援します♪