436・中島みゆき人気オリジナル2
さてさて、前週にお約束していた中島みゆきオリジナルアルバム旧譜の2014年上半期セールスTOP10、上位5作を発表します。6位〜10位はコチラ。
(なお、前回の表紙は11位の『おかえりなさい』。私が、1位ヒントをそう易易と出すもんですか(笑)。)
5位:『荒野より』(11年) 1067点
・・現時点最新作の前の作品ということで贔屓目で買って下さってるのでしょうが、ドラマタイアップの「荒野より」と時代劇タイアップの「走(そう)」以外、大半はその年に上演のあった夜会『2/2』再演使用曲という見かけ以上にライトファンに不親切な(苦笑)1作。まぁ、舞台(DVD/BDでも発売、映画も上映)にハマれば立体的に聞こえるので、その流れで聞いて下されば。
4位:『親愛なる者へ』(79年)1078点
・・これの上位は結構意外かな〜。でも、全体のコンセプトが一貫していてすごく聞きやすいですね。人気曲は「狼になりたい」あたりでしょうか。私は、えりも岬で親元を離れ1ヶ月働いた時(くわしくはコチラ)、「小石のように」をよく口ずさんでました。そう、“石”は初めて振り向いたのです。
3位:『愛していると云ってくれ』(78年)1282点
・・これは、文句なしのTOP3入りでしょう。台詞だけの「元気ですか」、大ヒット曲「わかれうた」、先入観通りの振られソング「化粧」、そしてトドメに「世情」と幕の内感がハンパない。でも、普通、そういう作品は後世恥ずかしくて聞けないものも多い中で、今でも心に響くのがみゆきさんらしい。
2位:『寒水魚』(82年) 1365点
・・これは、最大ヒットアルバムですし、私自身も揃え始めた時「一番売れたもの」として早期に購入しました。「悪女」の別バージョンは賛否分かれそうですが、「傾斜」「捨てるほどの愛でいいから」「歌姫」など人気曲あり。そういえば「歌姫」って、カメラマンになった気分で歌詞を追ってみると、遠景になったり、手元をズームしたり、更にはヘリコプターから船を撮していたり、その壮大さや発想に驚かされます。この1曲を検証するだけでも中島みゆきの凄さが分かる。
そして、これらの作品を制して1位となったのは、こちらの作品です!
1位:『ララバイSINGER』(06年) 1456点
・・本人名義ではノンシングル・アルバムながら、「宙船」「ただ・愛のためにだけ」「あのさよならにさよならを」「Clavis−鍵−」など他アーティストへの提供作シングルが入っていることがポイント高いのでしょうか。あと、私も激オシの「重き荷を負いて」を映像ソフト『歌旅』で聞いて、「これはCDで持っておかないと!」と思った人が多いのなら嬉しいです。
という感じで、ここから中島みゆきのオリジナル作どこから聞こうかな〜と思っている人の参考になれば嬉しいです。しつこいようですが著作権者に還元される形で聞いてくださいね。
オリジナル作も年1000〜3000枚程度の売上でも39枚も出していれば、合計7〜8万枚となり、しかもベスト盤も含めれば15万枚ほどになり、他にダウンロード購入もあるでしょうし、年間20〜25万枚って、1作品だと20位相当の売上で、音楽市場にとって結構な底上げになると思うんですよね。こういうのを見ても、人海戦術や初回特典に頼らずとも長く支持され続ける作品が発表できるような音楽業界であってほしいなと思うのです♪