445・十年愛〜熱唱!女(オトナ)の恋唄
先日の日経ビジネスオンラインの中島みゆきの記事をキッカケに、3週間ほどのうちに4件もの取材を受けた。いつもは取材する側なのに、取材される側となると、どう言えば相手が納得のいく答になるのかと、いつもとは異なる脳を働かせる必要がある。しかも、私の場合、なぜか音楽専門ではなく、むしろ音楽から遠ざかっている人向けの媒体さんから気に入られることが多く、幅広い読者/視聴者が分かるように、と答を求められ、なおさら気を遣い、まだまだ道半ばだと実感。それでも、答えた後に、「なるほど！」という先方の納得や閃きの表情が拝めるのは、私としても嬉しい。これも勉強だから頑張ろう。
12/3は、企画したCDが発売になった。記事はこちら→。http://realsound.jp/2014/12/post-1915.html
1.「また君に恋してる」／坂本冬美
2.「恋におちて-Fall in love-」／小林明子
3.「時の流れに身をまかせ」／テレサ・テン
4.「会いたい」／沢田知可子
5.「難破船(2007 Ver.)」／中森明菜
6.「百万本のバラ」／加藤登紀子
7.「聖母（マドンナ）たちのララバイ」／岩崎宏美
8.「夜明けのスキャット」／由紀さおり&ピンク・マルティーニ
9.「愛すること」／辛島美登里
10.「シルエット・ロマンス」／大橋純子
11.「雪・月・花」／工藤静香
12.「ノラ」／門倉有希
13.「無言坂」／香西かおり
14.「捨てられて」／長山洋子
15.「ラヴ・イズ・オーヴァー」／欧陽菲菲
16.「Too far away」／水越けいこ
これ、演歌も歌謡曲もJ-POPもアイドル出身も取っ払って「ミドル世代のカラオケで人気の女性曲」を集めたものだが、10年前にビクターで企画した女性ボーカルコンピ『Eternal Ballads』に似てるな〜と、今さらながら思った。
あのCDについては、、、改善しろがあまりに多くて、ちょっと自分的には語らないようにしてきたのだが。これが伸び悩んだ“敗因”として、何人かの方に「アイドルと女性ボーカルを混ぜるからダメなんだよね」と分かったように言われたが（実際、店に置く場合、確かにアイドルコーナーに置くか、懐メロ歌謡曲コーナーに置くか曖昧）、はて、それ以上にゴチャマゼ極まりない本作、コンピ市場が10年前と比べ1/10になっているにも関わらず、既に初回だけでこれに追いつきそうだ。あの時、私をたしなめてくれた方は、なんと分析してくれるのだろうか。ともあれ、まだまだ成功とは言えないので、第2弾が出るくらいに伸びればと願っている。個人的には、「Too far away」／水越けいこ をコンピに入れられただけで自己満足している（微笑）。
その10年前に企画原案を提出していたある別のCDが、再来月出る予定。10年前に出した企画案となると、担当が替わるタイミングで、そのアイデア元が誰かという事実が引き継がれず、なぜかアイデアだけがモロパクされてシレっと別の部署から出てしまった事が過去5度ほどあるが（無論、それは偶然の一致かもしれないし、そもそも企画案に著作権はないし主張などできない）、今回はアイデア元として、きちんとお声掛けいただいたのが本当に嬉しい。忠実な人に出逢えれば、誰だって、報酬以上に頑張れるものなのだ。今は、解説を書いているが、また正式に決まったらご案内してみたい。私自身もとっても楽しみ〜!!
