T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

30・事前予約がCD店を変える

 ひゃぁ〜、またいつの間にか1ヶ月以上経ってる!!・・・私、頂いたメールには公私共にその日中に返事を書くようにしておりますが、マイペース型のブログはついつい後回しになりがちで・・・(だって、仕事じゃないもん(←開き直り(笑)))。しかも、本家サイト(http://www3.point.ne.jp/~usu/)の方なんかトップページと簡単な職歴以外4ヶ月以上更新なしだし(大汗)、こちらにいらっしゃるお知り合いの皆様は「更新ないのは、良い知らせ」くらいに案じていただければと思います(笑)。
 さて。ここ1ヶ月の私と言えば、(年度内の予算消化の為か)毎年度末になぜか大量にご発注いただく本業の音楽マーケット分析のレポーティングが中心のなか、引き続き岩崎宏美さんの復刻で活字媒体へのプロモーションや、ライナーノーツ、ボーナストラック、マスタリング音源、歌詞カードなどのチェックを合間にしておりました。さすがに4ヶ月連続でまる1日休みがないのは老体に堪えた(苦笑)・・・でも、あと私の担当としては諸々の確認作業のみだし何とか乗り切ります!
 このブログの近日のアクセス増の要因はおそらく宏美さんファンの方々でしょうし、その関連のお話をさせていただきます。先週、第二期の5枚が発売されましたが、その初回出荷は第一期より増えていて(これって、連続リリースでは珍しいことです!)、各メディアでご紹介いただいていることもあり順調に売り伸びているのですが、その「消化率」の高さに驚いています。つまり、出荷された分は確実に売れているという・・。でも、逆に言うと、それ以外のお店では殆ど仕入れられてないという歯がゆさもあります。第三期以降は、初CD化or初復刻化ばかりで本来は魅力的なのに、オリジナル・アルバムゆえに仕入れを控え目にするお店が依然として多いはず・・。なので、購入される予定の皆様は、いずれ買われるのでしたら事前に予約をしておかれると、CD店も「岩崎宏美はオリジナル・アルバムでも確実に売れそうだし、ちゃんと仕入れておかねば!」と学習されるので、どうか、一つよろしくお願いいたします。
 この仕入の問題は年々シビアになっていて、ある大手チェーンなんか例えば「アーティストのキャリア」×「ジャンル(当然、歌謡曲出身は不利)」×「タイアップの有無」×「ベスト/オリジナル」といったキーワードだけで同系統のアーティストの前回実績から初回枚数を1枚単位ではじき出して決定しているんですよね。つまり、マーケティングを進めるのはいいけど、その弊害として音楽性とかムーブメントとかを十分考慮しないお店が凄く増えているのです。ぶっちゃけ“考慮”してもらうには「それなりの協力費」が必要だったり(苦笑)。自主的に置いてくれるような目利きのあるお店は、たいてい定価で勝負していて、昨今過熱気味なポイントもない非チェーン店が多かったのですが、そういうお店も面積や返品率縮小の問題から仕入れも随分不自由になっています。ましてや、ヒット商品が何種類も形態を変えて発売され場所を取ってしまうので、それ以外の通常作品を置くことは尚更大変なのです。
だから、CD店のそういった意識を変えるには、良い作品は確実に支持されているということを<発売前の予約>という形でお客様からお店に、ひいてはメーカーに教えてあげるしかないんですよね。私自身も、全作品買っているアーティストでも予約は殆どしない(地方で頑張っているお店に立ち寄って購入しています)ので、あまり強くは言えないのですが、もしこのように仕入が微妙な作品を買う予定がある場合は、念頭に置いてもらえると嬉しいです。レア音源目当ての購入も大有りですが、仮にボーナス・トラックを抜きにしても第三期以降は、そのオリジナル音源について「えっ、こんな音だったんだ!」と驚かれることも多いはず。特に、私個人が確認作業のときに意外だったのは『私・的・空・間』と『Me too』ですね。どちらも都会的なサウンドが売りだったからでしょうか、つくづくCD向きだなぁ、と。前者は名作のオンパレードだということをより実感しましたし、後者はこの作品が表現したかった方向があらためて分かったような気がします。どちらも当時のセールスが前作に比べ芳しくないことから、ひときわ仕入を渋られそうですが、皆さんのお力でどうぞよろしくお願いいたします!(私の本家サイトでいずれ推薦ページを作ります、作りますとも・・大型連休目標で(爆))なお、『ディズニー・ガール』のジャケット画像がそのうち各サイトで更新されると思いますが、あのシール帯の下が明らかになることでしょう。「じゃあ、シールはないの!?」なーんてツッコミも聞こえてきそうですが・・買われる方はご安心を。どうぞお楽しみに〜。