T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

36・万年感傷世代

 最近は、TOKIOの「本日、未熟者。」を気に入って聴いています。
野望はあるか 義はあるか 情はあるか 恥はあるか
・・もう言いたいこと全部持っていかれた〜って感じ。でも、その後、強い言葉で相手を責めるのではなく、「私、本日、未熟者。」と自問自答している点も、凄く好き。サビだけ聞くと、同じ中島みゆき作詞・作曲の「宙船」よりも地味に聞こえるかもですが、フルコーラス聞くと、長瀬の成長ぶりも相まって、歌詞の説得力が見事ですよね。ボーナス・トラックの「宙船〜Rock Version〜」(LIVE)も迫力満点。8/15、楽しみ〜。


 さて。そんな私は、相変わらず仕事まみれの毎日で、まぁ“仕事”といいつつ、チャートを見てはニヤニヤしたり、ライブを見学してはウルウルしたり、息抜きも多いですが(笑)、先日、例の復刻CD http://www3.point.ne.jp/~usu/hiromioriginal.htmlの件で「 ボーナス・トラックはオリジナル・アルバムの雰囲気を壊すので、入れないで欲しかった」というご意見メールをいただいて、ちょっとガックリ来ました。

 うーん・・・ボーナス曲は、本編より10秒以上間隔を空けるように、わざわざ再編集してもらって実現したのに・・・。どうしても気になるなら、CD-Rなんて数十円なんだし、パソコンで2枚に焼き分けて聞けばいいのでは?・・・というのは、ダメ?(笑)
(ボーナストラックの為に、メーカー純正で2枚に分けたら、装丁を変えたり、レーベル面の印刷が増えたりで、コストが更に増えて価格自体がハネ上がる ⇒ ますます初心者のファンの方が手に取りにくくなる ⇒ ひいては後続CDが出づらくなる、という流れも好ましくないです。)


 1曲入れるかどうかでも、関係者の方々の大量の手間ひまがかかったのもあるのに、「ない方がよかった」なんて言われて、ずいぶん前に、あるレコード会社のディレクター(知り合いではありません)が

「どうせファンなんて、どんなに努力して作っても、文句しか言わないんだし、適当に作っても、買う奴は買うんだし、何も工夫しないのが一番」

と豪語していたのが脳内でフラッシュバックしました。当時は、「あなたは、お客さんが限られた中から、どれだけ愛情をもってお金を使ってくれているのか、もっと知るべきだよ!」と、私もマーケ根性から激論したけれど、もしかすると、最初は努力していたのに、クレームにウンザリして、ボーナスも特典も何もないCD作りに移行したのかなぁ・・・と初めて彼の立場を想いました。レコード会社にいたら、そのクレーム数は尚更ハンパじゃないだろうし、大きい会社ならクレームが回り巡って“自己責任”の範囲を超えることも多々あるし、さらには、「何も工夫しないのが一番」を経て「何も出さないのが一番」なんて考えに到達した人もいるんじゃなかろうか、とも推察しました。

 しかし、今回の場合は、他の方からは御礼メールをいただいているし、私の仕事ではないけれど、同じパターンを踏襲した小泉今日子復刻でもお喜びの声が多いようだし、とりあえずそれらを励みに前を向くことにします〜。


 ということで、もういい加減大人なのに、相変わらず感傷的だなぁ・・と呆れる「感傷的な十七才(×2.2)」の私です。(だからこそ喜べることや楽しいことも多いのかもしれないけれど。)でも、やっぱり、メールやBBSに書く時も、実際に対面している時と同じように、人をやる気にさせるよう気配りしたいものですね。ばらまいた“毒”が自分の飲み水に入ることも多々ありますから(←これもみゆきだ(笑))。