T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

57・やっぱりパッケージが好き

 先日、あるアーティストのCD購入者アンケートの分析をしていて、レポートを仕上げる前に「ご意見・感想」の欄を逐一読んでみた。この作業は、時間のかかる事なのだが、数字を肉付けするのに絶対に避けては通れないプロセスだと思って、毎回心して取り組んでいる。(ちなみに、「早い!安い!」リサーチ会社のは大抵オートフォーマットの数字グラフレポートにベタ打ちの玉石混交コメント集が添付されています。あの100ページ近い出力紙は反エコにはならないのでしょうか(苦笑)。)それで、今回読んでいて以下のようなコメントがあった(守秘義務があるので、100%原文のままではありません。)


 「いつも○○のCDがでるのを楽しみにしています。僕は携帯やi-Podよりも、実際にCDを手にとって、プレーヤーにセットして聞くのが一番好きです。そのCDの表紙を見るたびに、その時の思い出がよみがえります。今回はどんな思いが詰まって行くのか楽しみです。」 (20代男性の方)


 まるで、私が捏造したかのような(笑)素晴らしい文章!いえ、私がこんなに端的な文章を書けるわけないので、捏造のはずがない!“若者はCDなど買わない、買うのはアキバ系とかビジュアル系とかジャニーズ系とかのヲタだけ”、と吐き捨てるIT推進派の人や、若者に敵愾心ムキダシのアイドルヲタの中年殿方もいるけれど、このように愛のある若いリスナーも少なからずいらっしゃるのだ。私自身、最近は勉強がてら仕事に必要な音源を着うたやPCファイルでダウンロードすることもあるが、このコメントを読んで、パッケージの素晴らしさ、大切さを教えていただいた気がしたきっとこの方は、音源だけで音楽を楽しむリスナーよりも、より深くより豊かな心で音楽に接しておられるのだろう。ある意味・・・・というよりも絶対に絶対に羨ましい。 


 さらに、最近、なぜか本家サイトの感想メールを沢山いただくこともあって、こうやってパッケージを楽しんでおられる方から励ましをいただくと、「あ〜、自分はここに存在していてもいいんだなぁ〜」(←言葉にするとややヘビーに見えますが、ニュアンスとしては軽めです)、と気分を良くしてあれこれと更新している。


 ・・・ということで、今後も本業としている分析関連の小難しいお話や執筆業でのCD&配信チャート関連ではなく、副業としている旧譜復刻を中心としたパッケージ関連のページを書いて、人と音楽を繋げられるよう推進したいと思います。どうぞよろしく。(←決戦大会風(笑))