155・伊藤咲子BOX発売されます

　既に公式に発表されていますが、8/31に、EMIミュージック・ジャパンより伊藤咲子『COMPLETE BOX』が発売されます。今回は、その企画提案や監修・取材などを担当しました。・・・といっても、私は、昨年から、「こんな素晴らしい曲がありますから、CD化して下さい」と曲目リストを渡していたのと、BOXのニーズについて企画書を書いたのと、あと、今年になって伊藤咲子さんはじめ様々なインタビューやコメント録りに協力した程度で、ヒロリンの50枚前後にわたるあれこれの調整ほど意見しておらず、基本的な流れはEMIさんにお任せしました。あっ、放置していれば抜け落ちそうな他社シングル「愛人芝居／突然愛して」は、入れて欲しいと懇願しました。「女の歌」は、サッコさんサイドから収録の要望があって（私は、最新シングルをお借りしてしまったら、新曲の売上げが落ちる心配もしたのですが、そこは各位が寛大に判断されました）、これにより、過去から現在までスムーズに振り返ることができるBOXとなりました。BOX内のブックレットには、「女の歌」前後についてもご本人が語っていらっしゃいます。

　ということで、とりあえずの形ですが、大推薦ページを作りました〜。今夏は、小柳ルミ子、ピンク・レディーと何かとご入用かと思いますが、よろしかったらご検討ください。歌唱力の素晴らしさから、損をさせない仕上がりとなっています。

　BOXが発売された経緯など推薦ページの後ろの方に書いておりますが、今回の目玉は、やはり後期を中心とした初CD化音源と、プレミアムDVDのレアっぷりではないでしょうか。『青春』と『SLOW MOTION』は、伊藤咲子＝ひまわり娘という先入観がなかったら、それとは異なるベクトルでの完成度の高さに驚くはず。また、DVDの方は、76年頃までは、日本テレビの映像が特別放送以外あまり保存がないそうでテレビ映像は意外と少ないのですが、それでも、元・『スター誕生！』プロデューサーの金谷さんがプライベートに保管なさっていたロンドン・レコーディングの映像や、特別番組『Jumpin’Sakko 76』、さらに70年代アイドルものとしてはかなりレアなPV「ひまわり娘」などがあるので、全体としてはかなりのお宝映像集になっていると思います。サッコさんは、それだけ当時からスタッフの方々に愛されてきたのだとよく分かります（まさにプロ仕様の歌声！）。また、岩崎宏美さんとは非常に馬の合う気さくな友達で、桜田淳子さんは同い年ながら親心で後輩のサッコさん（ひいてはヒロリン）を見守っていたのだと感じました。

　あとは、工場で無事プレスされるのを待つのみです。また、発売日近くになれば各アルバムの解説なども掲載してまいります。よろしかったらご参考下さい♪