T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

211・CDショップ大賞のお蔭

 今週のオリコンのシングル・チャート、なんと ももいろクローバー(Z)が10作もランクインしているのだ。

3位 Z女戦争
48位 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
76位 ミライボウル
97位 労働讃歌
111位 ピンキージョーンズ
117位 行くぜっ!怪盗少女
132位 Z伝説〜終わりなき革命〜
162位 未来へススメ!
163位 D'の純情
192位 ももいろパンチ

 こういう現象は、古くは、ピンク・レディーの「UFO」後、チェッカーズの「ジュリアに傷心」後、GLAYの「HOWEVER」後、嵐の「One Love」「truth」後とか、AKBの「ヘビーローテーション」「Beginner」後とか、つまり数年に1回あるかどうか。しかも、彼らの場合はいずれも年間1位レベルの大ヒットスターばかりだし、その時期も年末年始=お年玉需要で少年少女ガッポリ週間(笑)で拍車がかかってのものだし、何よりここ数年良い楽曲をシングルでリリースする意味が問われ続けてきただけに、そんな前例とは全く異なる彼女たちのこの快挙は凄いことだと思う。

 これは、まぎれもなく、CDショップ大賞を受賞した影響だ。単にメディアで紹介されるだけじゃなく、お店がCDショップ大賞のPOPを使って、受賞からもう4か月以上ずっと特集を組んで新譜も旧譜も紹介しているのだから

 時々、業界の人と話していると、CDショップ大賞について「今頃ももクロを受賞させて、アイドルにぶら下がるような賞なんて格好悪い」と暴言を吐く人がいるけれど、むしろその逆。このショップ大賞や彼女たちを支えてきたショップ店員のチカラで、こんなにロングヒットが出ているということがなぜ分からないのか、現場を見てないのか、チャートを隅々まで見ていないのか?と思う。CDショップ大賞についても、1000人規模で投票される場合、どんなに尖った感性で選んだとしても最多票を獲得するのは、その中で「ちょっとエッジの立ったもの」となるのは、むしろガチで集計した証拠なのだ。こうして、CDショップ大賞の効果が出ていることも嬉しいし、ヒットチャートも下位まで見れば興味深い事実が沢山あるのが分かるのも嬉しい。これからも、人と音楽を、人と新たな発見を繋げるお手伝いをしていきたい。