306・人と違うほうに出ようとするから

あぁ、最近TwitterでもTVでも松任谷由実を話題にする人が多くて、心中穏やかではない。いえ、決して彼女がキライなのではなく（って、全アルバムを聞き倒している私がそんな訳ないし）、過去の栄光を振りかざしてでも、やる時はやるユーミン陣営に対し、マイペースにオリジナルを出し続ける中島みゆき陣営にもう少し商業的に頑張ってくれてもいいのに（笑）と思う日々なのだ。あと聴き慣れればあれこれ名作だけど、正直ほぼ毎年オリジナルアルバムを出すには、ネタが（特にメロディーとアレンジ）が枯渇しているのでは？と心配してしまうのだ。

とはいえ、本作『常夜灯』も結局、物凄く愛聴しているみゆき信者の私であった。今日は、「スクランブル交差点の渡り方」でハッとさせられた。

「人と違うほうへ出ようとするから
人とぶつかるばかりだったんです」

分かる。なんだか杭を打たれてきた社会人初期を猛烈に思い出した。いや、そういう意味の歌ではないんだけれど。

「人の後ろに付けばいいんだと知りました」

なんだか自分が必要とされていないようで、それが出来なくて、随分と悩んだけれど、今は本当に楽しいので、あれで良かったんだなと心から思う。

・・でも、時々、人生の先輩方にちょっと苦言されただけで、物凄く挫けてしまうので、やっぱり人生は適度にダメ出しされていた方がいいのかも（笑）。