349・「優しい」はただの摺り替え?
先日、女子たちの本音トーク満載の書籍を読んでいた。自分では決して買わないジャンルのものでも、寝しなの時間つぶしと幅広い人の意見を見るためを兼ねて、出入りする出版社に廃棄予定物として置かれてあるものを、あれこれとタダで(笑)もらって帰るのだ。
そうしたところ
「なんも取り柄がない男には、とりあえず“優しい”って言うよね〜」
みたいなことが複数の本に書かれていて愕然。というのは、私、多分、女性から褒められることで圧倒的に多いのは「優しい」「優しそう」なのだ。いや、「音楽に詳しい」「頭良さそう(断定ではなく推定ね)」てのもあるけれど、これは「そんなに音楽に詳しくなくても十分生きていけるよ」のオタク的素質への批判だったり、「きっと、この人細かくて重箱の隅を突いてばかりなんだろうな」というドン引きオーラを先方が出しかけていたりするので、純粋に褒められているのは「優しい」しかない、でもそれっていい言葉だな・・・と思ってたら、それすらスリカエ言葉だったとは!(最悪&慟哭(笑))
もう人生の半分をとっくに過ぎていると思うけれど、これからは取り柄らしいものを作れるよう努力しまぁす。写真は、「優しい」という言葉で最初に浮かんだ中島みゆきの「誘惑」。ヒロリンファンの方々は、“妄想ミステリー”まで深読みしていただければ(微笑)。