T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

384・挫折からも学びあり

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先日、いつもお世話になっている媒体社での出来事。

いつものように打合せ用のデスクに通され、その後軽く打ち合わせをした後に、10分ほど書類をコピーしに席を離れていた。その間、私の荷物はそこに置かせていただいていたのだが、席に戻ってきたら、顔も見知らぬ他の編集部の人が空いている机と椅子を使って打ち合わせを始めていてビックリした。

いや、見知らぬ人が来客用スペースで勝手に作業しているのも驚きだが、「どうしてもスペースがなくて、ここでやらせていただいています」とかの弁解もなく、ただこちらを無視して黙々と作業する人に一層驚いた。

なぜ、たった一言すら謝ることも悪びれることもないんだろう。正直、この人たち頭がおかしいのか??と思ってしまった。

お世話になっておいて言うのもなんだが、その会社では、他にも相手の名前を聞いたあとに「お世話になります」が言えない人も多いし(明らかに悪徳業者じゃなければ、とりあえず言っておくもんでしょ)、お客さんに会釈のできない人も多い。自分の給料が出るのは、読者や広告クライアントがいるからだという発想がないのでは??と疑いたくなる。こんな人たち、転職はまず無理だし、関連会社に出向などしたら、受け入れ先のスタッフはさざ苦労するだろうなと心配になる。

多分、こういう人達、きっとIQはすごく高いと思うのだ。でも、あまりにEQが低く、きっと挫折を知らずにここまで来たのだろうなと想像する。・・・とかなんとか偉そうなことを言っている私だが、多分、自分が総合化学会社から音楽系の広告代理店に転職した直後もそんなんだったと思う。空いているスペースを使うのは、効率が良いだろうし、お世話人もなっていない人に「お世話になります」も変だろう、などと屁理屈をこねて論破しようとしたに違いない。あぁ、恥ずかしい!!当時を思い出すと、顔から火が出そうだ。

そう考えると、あれから何度も道を閉ざされる度、「1対多数」で誹謗中傷される度、その瞬間は確かに自分を否定されて辛いけれども、あのまま、誰にも注意されない、注意されるべき人間にならないで良かったなと思う。なるべく楽しく生きたいけれども、不意に苦しい立場に立たされたとしても、そこから学ぶことも糧になることもあるのだと、今ならば分かる。・・・15年も経ってますけどね!(笑)

ジャケットは、そんなことを考えながら昨日聞いていた中島みゆき『親愛なる者へ』から「泥海の中から」。タイトル通り、悲しい歌も励ます歌も、人に向けて歌っている感じがするものが多い。