T2U音楽研究所~はてな置き場(旧:私を支える音楽と言葉)

T2U音楽研究所/臼井孝のはてな版です。

457・長財布にせずとも財産形成

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?

5年前、私はちょっとしたスランプに陥っていた。

ちょうどコンピも復刻系も企画CDが以前ほど売れなくなり、また、力技で売ること(要は一人に何枚も買わせる方針)がまかり通り始め、私のようにお客様の事を丁寧に分析するニーズが減ったことなどで、売上げが落ちていた。無論、赤字ではなかったが、数字を落とすことは老いの始まりかとショックを受けていたのだ。

そんな矢先、当時お世話になっていた税理士の先生が本を出された。そこには、“長財布を使わないと、稼げない”と書いてある。決して迷信ではなく、財布にきちんとお金をかけて、財布を綺麗に扱うようにお金を大事にしないと稼げず、またお金は貯まらないという内容だった。

当時私が使っていたのは、アウトレット専門(笑)の雑貨屋で買った800円の2つ折りの財布。ボロボロになるまで使い込んだ後は、景品でもらった財布だが、これも二つ折り。氏の本によると、「年収は財布の値段の200倍」なので、私の年収は推定16万円。新入社員の月収以下かいな(笑)。まぁ、それは言い過ぎでも、なんだか自分の悪の根源(大袈裟)が財布なのかなと、少し悩んでいた。

そして、あれから5年。CDショップのコンサルや、音楽配信事業の開拓、さらには新規メディアでの分析執筆やコメント出演など、それまでにない仕事が増えて、それ以前の売上げにすっかり戻っていた。また、特に経済的に困窮することなく、途中で人生何度目かの大きな買い物をしたのだが、それもほぼ完済した。

ふと、気付いたらこの5年間、財布は、相変わらず景品の二つ折りのままだ。さらに言うと、小銭部分のファスナーの取っ手が壊れたので、クリップで補強するという始末。もう、その長財布説に則ればまさに最底辺だ。それでもこの5年間で、お金を、その対価となる人へのサービスを提供したり受けたりする代償だと、より強く意識するようになった気がする。もしかして、長財布を使っていたら見かけだけで気づかなかったのかもしれない。

そうそう、変わった事と言えば、その先生が

「私が担当していて、上手くいっている会社の社長さんはみんな長財布を使っている」

と本に書いていて、その説によると“上手くいかない”とレッテルを貼られたと思ってしまった私は、どんどん高飛車な発言が見られ気になっていたこともあって、先生との契約を解除した事だ。

・・でも、今考えてみたらその先生にどんな財布を使っているか、一度も見せたことなかったっけ!(笑)まぁ、私を含め僻目の人は二つ折り財布を使い続け、それをバネに何が大切なのか見つめるのが良いと思います!

(ちなみに、先生の『通帳は4つに分けなさい』は、なかなかお金が貯まらない〜という人に、オススメ!良著として、多くの図書館にもありますよ♪)